勝訴の伊藤詩織さんが会見(全文2)MeTooからWeTooに
ご自身でもそういうことをしていけたらいいと?
日本テレビ:ご自身でもそういうことをしていけたらいいと。 伊藤:そうですね。私は2年前に体験したときもそうだったんですけれども、やはり被害者であってもただ一人間なので、普通に生活があって、普通に顔があって、普通に名前がある、これからも生活が続いていく、そういった当たり前のことを話したかったので、そういった意味で自分のできる範囲で、これからも話し続けたいですし、やはりメディアの一員としてドキュメンタリーであったり記事であったりいろいろな今、声を届けていってるので、そういった声を1つ1つできる限り届けていけたらなと思っています。
当事者との出会いの中で新たな発見はあったか
毎日新聞:毎日新聞の【シオタ 00:21:53】です。伊藤さんは取材とかでも、個人的にもいろんな性暴力被害のサバイバーの方とお会いして取材をされていて、【*** 00:22:05】性暴力の被害者の方と交流もされたというふうに聞いてるんですけれども、そういう当事者の方々と出会って話をする中で、自分の中で変わってきた思いとか新しく発見したようなこととかがあればお伺いしたいんですけれども。 伊藤:いろんなサバイバーの方にお会いして、私自身も自分のトラウマだったりPTSDにどう向き合っていけばいいのか分からないことがあったり、またやっぱりそういったお話を伺うことで同じように苦しくなる状況がありました。ただそういったところをやはり実際にお会いして、私だけじゃないと感じるところと、この性暴力というのは時間がたって傷が癒えるというものではやっぱりないんですよね。本当にそれと生きていかなければいけない。もちろん常に泣いてるわけでもないし元気なときもたくさんあるし、普通の生活もできるようになるけれども、でもふとした瞬間にやはりそれが戻ってきてしまうということがあるんですよね。そういったところをやはり周りの人に理解していただきたいなと、私も生活していて思います。やっぱりそれが今までそういった性暴力を受けてきた先輩の言葉でもあったので、そういった意味では私も自分のトラウマにどう向き合うのかというところでいろいろと教えていただいたことがありました。 またこれは【強いられる 00:23:49】ようなケースだったんですけど、やっぱりそういう方を報道すること、海外から報道することによって国内でいい動きがあるっていうような体験もしたので、やはりメディアができることって大きいなと実感しています。