寝たきりの18歳長女の卒業後の居場所がない 「18歳の壁」問題を深刻化する複合的な理由
■障害者自身にもマイナス また、日中の居場所がなくなるのは、保護者が離職せざるを得ないだけでなく、障害のある子ども自身にとってもマイナス要素が多いです。我が家の長女は寝たきりで言葉を話すことはできませんが、学校やデイサービスを通じて家族以外の人からも刺激をもらい、毎日とても楽しそうに過ごしています。もしも居場所がなくなった場合、日中は私と2人だけの生活になります。人と触れ合うことが大好きな長女にはとても退屈な日々になってしまうと思うのです。 卒後の居場所問題については、個人の頑張りだけではもうどうにもならないところまで来ています。ぜひ、国や自治体にはマクロ的な視点で制度の見直しや助成の検討をお願いしたいと思っています。 ※AERAオンライン限定記事
江利川ちひろ