「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」がついに街開き! 「ららテラスHARUMI FLAG」や「東京BRT」の様子は? 記者が街を探索してみた
メインストリートの突き当たりには、晴海ふ頭公園
大通りを海の方向に進むと、クラフトビールを扱う「柴田屋酒店 晴海」がある。併設されている醸造所で造られる晴海限定クラフトビールなどを買うことができ、また店内にはレストランもあり、出来立てのクラフトビールが楽しめる。 店の外には複数台のレンタルサイクルを見かけた。クラフトビールブームを受け、観光客も訪れているようだ。 大通りの突き当たり、街の西端に位置するのが「晴海ふ頭公園」だ。東京湾に面し、レインボーブリッジや東京タワーが一望できる象徴的な場所である。子供が遊べる広場もあり、広場の中心にはこの地らしい大型船を模したコンビネーション遊具がある。ここには昼間から多くの子供たちが集まって遊んでいた。 「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の分譲マンションが大きな人気となった理由は、破格の値段と東京湾を見渡すことができる眺望にある。最高倍率をつけたのは、この晴海ふ頭公園に面したオーシャンフロントの部屋だ。 眺望の良い部屋は、当選した時点で「宝くじに当たった」と称され、どこまで価格が高騰するのかが早くも話題となっている。現在レインボーブリッジを望む“レインボーブリッジビュー”と呼ばれる部屋は、3LDKで1億3,000万円~1億5,000万円程度で売りに出されている。 ちなみに、オーシャンフロントの部屋ではないが、公園の見える街区「PARK VILLEGE(パークビレッジ)」にある80㎡台の3LDKの部屋が未入居のまま1億3,300万円で売りに出されていた。記者の調べでは売り出し価格が7,350万円だった。すでに6,000万円近く価格を乗せて売りに出していることになる。
高速バス「東京BRT」は便利なのか?
交通事情についても触れておこう。「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」が位置するのは、大江戸線「勝どき」から徒歩約20分の場所。駅まで距離があるため、主な移動手段は、自転車や自家用車が挙げられるが、公共交通としては、都営バスか「東京BRT」を利用することになる。 BRTとは、車両の連結が可能な高速バスで、通常の路線バスより多くの人を一度に輸送でき、停留所の数が少なく、運行の遅れが少ないという利点がある。 「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」内にはBRTの3つの停留所があるが、「ららテラスHARUMI FLAG」近くの「HARUMI FLAG(晴海フラッグ5丁目ターミナル)」から新橋へは11分。かなり快適な都心への移動手段と言える。運行間隔は、朝8時台で約10分間隔、昼間は20分に1本となる。 現在のところ、「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の居住人数がさほど多くないことから、BRTは大きな混雑もなくスムーズに運行されているようだ。記者も実際に昼間の時間帯に利用してみたが、座席数が多いため立っている人もなく、出発時間、到着時間もぴったりで、快適だった。 ただ、「東京BRT」は晴海・豊洲ルートや新橋・東京テレポート間を走る幹線ルートなど他のルートも運行しているが、開通当初よりかなり利用人数が増えている。今後タワー棟が完成し、多くの住宅棟に人が住むようになったら通勤時間帯などの混雑具合はどうなるのか、注目していく必要があるだろう。 一方で、住民はBRTではなく都営バスを利用する人も多くいると思われる。公共バスというと駅までの移動に使うと思われがちだが、都心周辺では目的地までの移動手段として非常に便利だ。 時間は電車ほど正確ではないが、ホームまでの上り下りもなく、バスの移動時間が30分程度の距離であれば、遅れは多くても10分ほどしかない。「ららテラスHARUMI FLAG」前のバス停からは、東京駅や、四谷、錦糸町行きのバスが運行している。