カニ、マグロ、ウナギ…高級食材が食べられなくなる?日本漁業の問題点を探る記事まとめ
曜日の並びが良く9連休にもなった今回の年末年始。忘年会やお正月、新年会と、カニやウナギといったご馳走を堪能した人も多いのではないだろうか。 【画像】カニ、マグロ、ウナギ…高級食材が食べられなくなる?日本漁業の問題点を探る記事まとめ しかし、そうした高級食材が日本の食卓から消えてしまう可能性もある。不徹底な資源管理によって年々漁獲量が減っていく日本の漁業。対策を講じなければ、私たちの楽しみもなくなっていく。 漁業の課題を指摘した記事を紹介します。 <目次> ・〈このままでよいのか?日本のズワイガニ漁〉世界ではやらないメスの漁獲、輸入に頼り続けることに(2024年11月13日) ・「大幅資源回復の見込み」でも山積するクロマグロ管理の課題、変わらぬ不正・隠ぺい体質でマグロが食卓からなくなる(2024年8月28日) ・<問題は「土用の丑の日」にあらず>減少の一途となるウナギ、消費に適正上限を(2024年10月22日) ・〈気仙沼港に100キロのクロマグロが出現!〉地元からも「こんなこと、100年に一度」の声、実はクロマグロが増えている理由、「成功体験」を資源管理に活かせ!(2024年4月16日) ・〈スーパーに並ぶズワイガニの「バルダイ種」って何?〉ビジネスチャンスを失っている日本のもったいない使い方(2024年12月27日)
〈このままでよいのか?日本のズワイガニ漁〉世界ではやらないメスの漁獲、輸入に頼り続けることに(2024年11月13日)
冬の味覚、日本海のズワイガニ漁(富山県より西)が、2024年も11月6日に解禁されました。毎年初競りが話題になり、雄のズワイガニが高値で落札されています。資源管理が功を奏し、日本海西部の漁獲枠は前年比で1割増えて、8年ぶりの高水準になっているとも言われています。 確かに、TAC(漁獲可能量)の設定や、各都道府県による水揚げの規制などが行われているようです。ただし、本当に回復しているといえるのでしょうか? 他国のズワイガニ漁と比較するとどうなのか、日本のメディアでは国内のズワイガニ漁のみにフォーカスを当てているのでよくわからないと思います。 一般人が食べるズワイガニの大半は、国産ではなくロシア、北米、ノルウェーなどの国々です。報道がないので一般には知られていませんが、海外と比較して現実を直視すると驚くことでしょう。その一例として、大きくズワイガニの資源量を増加させているノルウェーと比較してみましょう。 〈このままでよいのか?日本のズワイガニ漁〉世界ではやらないメスの漁獲、輸入に頼り続けることに