金利上昇で定期預金の人気が復活!人気FPが教えるお得な投資法「1年物を“つないで”金利のピーク圏を狙え」
銀行が続々と定期預金金利を引き上げ
とはいえ、債券や定期預金と聞くと「たいしてお金が増えない」と思う人がほとんどでしょう。特に銀行預金は金利が低すぎて「預けているのがもったいない」と思う人も多いと思います。 これまでの超低金利時代では、普通預金の金利が0.001%程度だったので、100万円を預けて年間10円付くかどうかという水準でした。多くの日本人にとって金利(利息)は、「無視してもいい存在」だったのです。 しかし、昨今は日銀の利上げによって状況が変わりつつあります。ネットバンクでは10年物で年利1%を超えるような定期預金も出てくる可能性が高くなってきました。この先、政策金利がさらに上がればより魅力的な商品が増えていくでしょう。特に「1年物定期預金」は各行がお得な優遇金利キャンペーンをうつ傾向があるので、チェックしておいたほうがいいです。 また、ネットバンクのほかに「地銀」にも注目してください。地銀の中にはユニークな「ネット支店」を設けている銀行があります。そちらでは通常よりも高金利の預金商品を用意して、エリア外からもお金を集めようとしているのです。
金利のピーク圏を狙う「定期預金戦略」
では、これからの金利上昇時代に、どのように定期預金を使っていくのがいいか。そのポイントは2つあります。 1つ目は「期間が短い商品を“つなぎ”で使う」というものです。具体的には数か月~1年物の定期預金です。そして2つ目は、「金利のピーク圏でなるべく高金利の商品を長期で固定する」というものです。 順番に説明しましょう。まず1つ目ですが、そもそも“金利の波”には「金利上昇局面」「ピーク圏」「下落局面」「ボトム圏」という4つの局面があります。 景気がよくて加熱しているときに、中央銀行は金利を上げて景気を冷まそうとします。すると、景気の加熱が収まり金利はピーク圏で「横ばい」になり、その後景気に陰りが見え始めると「下がって」いき、景気が悪化すると金利はほどなくしてボトム圏に入ります。このようなサイクルを繰り返していくものなのです。 そのサイクルを意識しつつ、選ぶ定期預金を変えていきます。まず上昇局面ではあまり長期の商品を選ぶと「契約期間中にさらに金利が上がって、もっとお得な商品が出てきてしまった」という状況が起こりえます。なので、上がるタイミングでは短い商品を数か月~1年ごとに変えていったほうがいいのです。