元信者「まだまだ安堵はできない」 “統一教会”解散命令請求で初の審問
両親が教団に多額の献金 宗教2世の元信者(30代) 「“統一教会”が解散命令を受けるかどうかという戦いが始まっていくところ。やっと第二ラウンドが始まったのかなと。まだまだ安堵(あんど)はできない」 また男性によると、解散命令請求が出されて以降、教団に変化があったといいます。 宗教2世の元信者(30代) 「最近は毎日夜、韓国側での祈とう・お祈りする光景をYouTubeで日本全国・海外に中継している」 「“祈り”がかなりメッセージ性のあるもの。“日本で教団が解散請求を受けてしまっている” “私たち信者がこれを取り戻していかないといけない”と」 “ひとつになろう”などといった祈りが毎日ささげられているということです。 教団内部を知る人の話では、信者の気持ちにも変化がみられるといいます。 宗教2世の元信者(30代) 「報道をあまり見ないことで、ある意味(解散請求を)忘れてしまったかのような。日常を取り戻して、まるで解散請求がなされない既定路線があるかのような、そのような怖さを私は感じる。まずは結論がしっかり出るべき。速やかに解散命令が出ることを望んでいます」 今後、判断はどう進むのでしょうか。 宗教法人法に詳しい近畿大学法学部・田近肇教授 「事実認定に関わる問題はまだ残っているはずですので、まだひょっとしたら審問が何回か行われる可能性もないわけではない。違法な活動をしてたということであれば、宗教団体の目的とは違うという話になる」
宗教法人法に詳しい近畿大学法学部・田近肇教授 「今後もう1つ問題となるのは、問題の不法行為が教団の宗教法人の組織ぐるみで行われていたのかどうかも問題」 東京地裁は今後、審問で出た意見などをもとに解散を命じるか判断することになります。