赤ちゃんの「頭の歪み」 もしかしたら病気かも!? 受診のサインや対処法も医師が解説!
赤ちゃんの頭の形についての話題は、最近よく耳にしますよね。頭の変形や歪みが気になりつつ、なんとなく「遺伝じゃない?」「そのうち良くなるかも」と放置しているケースも多いようですが、中には病気が原因である可能性もあるそうです。今回は、赤ちゃんの頭が変形する原因やリスク、対策について、「さくら脳神経クリニック」の小池先生に解説していただきました。 【イラスト解説】パパママ必見・子どもに起こる異変7選 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
赤ちゃんの頭の形はどう決まる?
編集部: 赤ちゃんの頭の形は、どのように作られるのですか? 小池先生: 生後1歳2~3カ月頃までの赤ちゃんの頭蓋骨は、パーツが完全につながっておらず、脳の表面に隙間を開けて並んでいます。脳や体の成長に伴って頭の骨も成長・拡大していき、1歳~1歳半を目安に骨のパーツの隙間が徐々に骨化し、つながっていきます。 編集部: 頭の形が歪んでしまうこともあるのですか? 小池先生: やはり、そのようなケースはあります。歪んでしまう原因によって、対処が必要なものとそうでないものがあります。 編集部: どのような原因で歪んでしまうのですか? 小池先生: 例えば、出産前や出産時の要因としては、多胎妊娠などでスペースが狭くなった場合や、吸引分娩の際に吸引カップで頭をひっぱったときなどに歪むことがあると言われています。ただし、これらが必ずしも頭の歪みに直結するとは言い切れません。 編集部: ほかには、どのような原因がありますか? 小池先生: よく言われているのが、生後間もない時期の「向き癖」や「寝癖」です。赤ちゃんが寝ているときや、抱っこしているときに、頭がいつも同じ方向を向いている状態のことです。そのときに後頭部の同じ面ばかりが下になると、頭蓋骨の一部分だけに圧力がかかり続け、頭の形が歪んでしまうのです。意識して頭の向きを変えてあげることや、枕を使うことで防ぐことができる場合もあります。