小池都知事が定例会見9月3日(全文1)抗体カクテル療法で8割超が症状改善との報告も
確実に投与に、早い時期に結び付けていく
それから抗体カクテル療法でありますけれども、こちらのほうも進展をしておりまして、これは重症化リスクの低減が期待できるこの抗体カクテル療法の件であります。何度かお伝えしているようにこの中和抗体カクテル療法というのは早ければ早いほど、投与が早ければ早いほど効果があるといわれております。それも発症から7日以内に投与する必要があるということで、どうやってその対象者に投与をスピーディーに行うかという、そこがポイントになるわけであります。 きのうもお伝えしましたけれども、まず発熱症状がある方からかかりつけ医、そしてまた都の発熱相談センター、それぞれ相談がありましたときに、そういった対象となり得る方に投与可能な診療・検査医療機関をご紹介しますので、検査と治療を早期に一貫して行えるようなフロー、仕組みを構築いたします。そして都の入院調整本部が、HER-SYSってありますよね。感染者などの情報を把握する管理システムですけれども、このHER-SYSの情報を基にして、この人に投与すると効果があるであろうという投与対象者をそこから引っ張ってくるということです。そして希望者が投与可能な医療機関に入院または外来受診ができるように調整をいたしますので、対象者を確実に投与に、早い時期に結び付けていくということであります。 そして、それから酸素ステーションのほうですけれども、都民の城、それから前回お伝えしました、今、車両基地に使っている築地デポですね。これらにおいて酸素吸入を行うということを申し上げましたが、これに抗体カクテル療法を実施することによって複合的な機能を持つ施設になるわけであります。これまでに酸素ステーションというタイトルにいたしておりましたけれども、これから、この酸素・医療提供ステーションといたしまして、より多くの患者さんのニーズに応えてまいります。
酸素・医療提供ステーションをさらに拡充
ちなみに野戦病院という言葉の使われ方、それぞれメディアでもいろんなイメージで使われているかと思いますけれども、私ども、特措法に明記されている臨時の医療施設の役割を、都の酸素・医療提供ステーションで果たしていくという考えでございますので、もうすでに着手しているということであります。 そして都内の医療機関における抗体カクテル療法、かなり進んでまいっております。例えばきのう、カクテル投与件数は聞き取りで1171という速報値をお伝えしたわけでございますけど、今その効果の内容などについても、より詳しく調査をかけているところであります。今日の時点で147の病院の1032件の報告を受けている中で、8割を超える方々が軽快、回復とでも申しましょうか、軽快しているとの報告を受けております。この投与後の経過については、抗体カクテル療法以外の要素も含まれておりますから、今後、東京iCDCのほうで分析をいたしてまいります。 この酸素・医療提供ステーションのさらなる拡充ということで、今般、多摩地域で、味の素スタジアムの中にあります、オリ・パラ準備局の調布庁舎というのがあります。そこに新たに整備をすることといたしました。味の素スタジアム内にあるこの調布庁舎ですけれども、これが築地デポに続いて、2020大会の施設を活用した酸素・医療提供ステーションとなります。9月中旬にも設置をする予定といたしております。今後、地元市、そして味の素スタジアムをホームグラウンドとしているのが、リーグがありますね。そちらのほうとの関係者との調整、今進めているところです。 それから中和抗体カクテルと、それからワクチン、私がいつも言う新しい2つの武器だと言っています守りと攻め、それから武器の、このワクチンです。ワクチンについては若者、若い方々の新規陽性者の中での占める率が大変大きいということもあって、先週、予約なしに訪れることができる渋谷の若者接種センターをつくりました。そして長蛇の列にもなったわけですけれども、本日からは当分の間、オンラインでの抽選方式を導入いたしました。事前に東京都の公式LINEアカウント上でお申し込みをいただいて、接種の前日に抽選を行うということで今朝から受け付けておりまして、そちらの申し込みのほうの機能も今、正常に稼働しておりますので、お申し込みをいただければと思います。前日に抽選、そしてその上で翌日接種を受けていただくという、そういう流れを当分の間やっていきます。