小池都知事が定例会見9月3日(全文1)抗体カクテル療法で8割超が症状改善との報告も
東京都の小池百合子知事は3日午後、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事が定例会見(2021年9月3日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事が定例会見(2021年9月3日) ◇ ◇
災害レベルということには変わりはない
東京新聞:小池知事定例記者会見を始めます。今月幹事社、東京新聞の原です。よろしくお願いいたします。冒頭、知事からお願いします。 小池:今日お伝えする項目はまず3つであります。最初はコロナで、今は緊急事態宣言下に東京都はあるわけでございますが、医療については医療非常事態という認識です。感染力が圧倒的に強いデルタ株に対抗する、そのためには総力戦で臨む必要があると何度も申し上げています。新規陽性者数だけ見ていきますと減少し始めているわけですが、入院患者数や重症者の数、過去最大の水準で推移ということです。依然としてこれは災害レベルということには変わりはないという認識であります。 きのうのモニタリング会議ですが、専門家から、お盆休み明けから人流がまた急増していますよと。特にハイリスクの深夜帯の増加、中高年の方々が特に多いということ、目立っているという指摘がありました。これは感染症なので、人と人との接触を減らすという観点から人流を抑えましょうと言っているわけで、ここをやはり皆さん、人の流れというのはみんなで結果的にできるわけでありますけれども、ここを皆さんと共に危機を乗り越えるためにご協力をお願いしたい。
2週間後の状況を変えるのは今
よって外出されるときもあらためて、今この外出は必要なのか、それから経営者の皆さんには出勤や運営の仕方など、今この災害レベルの状況にあってどうするのか、現在の感染状況を踏まえながら、台風が来るとき、また、災害があったときなど、出社する人員などもいろいろ経営として考えられるわけですから、BCP、働き方改革もそうでありますが、安全衛生など、経営管理上のあらゆる視点から見直しを進めていただきたいと思います。先日、報道を見てましたらユニ・チャームがもう徹底したテレワークをやりますということを言っておられましたけれど、これも経営方針としての表れかと、1つだと思います。 2週間前にお伝えした新規陽性者数、7日間平均は4700人台だったんですね。これが今、今週、ならして見ましても、1日1日見ましても、例えばきのうの数字を見ましても3100人台ということで、一気に千何百人、がくっと減るわけです。つまりこれは皆さんの行動、意識、これらが2週間後の世界、その数字を変えてきたということなわけですね。そういうことから考えましても、2週間後の状況を変えていくのは今だということですから、今も大切な時期だということからも、皆さま方1人1人の感染拡大の抑制ということ、これをみんなで進めていく。この間の皆さま方のご協力が、また元に戻って同じことを繰り返していても何も進まないわけですから、医療従事者の皆さんの苦労も変わらないわけなので、ここもあらためてご理解をお願いいたします。 その医療提供体制についてですが、きのう感染症法に基づいて協力要請の途中経過をお知らせいたしましたね。きのうの時点で確保病床が6117と、そのうち重症用が465ということでお知らせしましたが、きのうは回答率が89%ぐらいの集約だったんですが、そこに加えて新たな回答もあって、現時点での確保、現在回答率が93%で、確保病床が6319、うち重症用がさらに増えまして492床となっております。 医療機関の皆さま方、きのうも猪口先生のほうから、どうやって集約していくとか、医療機関同士の協力など、非常に1つのベッドを巡ってもいろいろな調整が必要で、その上でこういう数字になっているという旨を、数字のみならず、その背景についてもご説明いただいて、本当にご協力いただいていることを痛切に感じるところであります。あらためて御礼を申し上げたいと思います。さらなる増床ということに向けましては、引き続きのご協力をお願いするところであります。