【俳優・ともさかりえさん】料理の道具は長く付き合えて、おいしくなるものを。
もの選びに定評のあるともさかりえさんは普段どんな店で買い物をしているのでしょうか? 買ったお気に入りと、これから買いたいものを教えてもらいました。
料理の道具は長く付き合えて、おいしくなるものを。
俳優のともさかりえさんの趣味は料理。去年、息子が独立して大人のためだけに食事を作るようになり、料理の違う楽しみが見つかった。『釜浅(かまあさ)商店』の鉄のフライパンと中華鍋と出合ったのはそんなタイミング。料理家の真藤舞衣子さんがすすめてくれたそう。
「それまで鉄製の調理道具は敷居が高かったのですが、友人が使う様子を間近で見せてもらい、自分にもできそうかも、と。実際に使ってみたら、ただ焼くだけ、炒めるだけでおいしく仕上がるので、出番が多いです」
中華鍋は炒め物用のイメージがあったが、使い勝手が良く、煮込みや豚汁、揚げ物など何でも作っている。フライパンで焼き物をすると、焼き色がおいしそうになる。鉄は面倒そうという先入観のあったお手入れも、使い終わったらタワシで洗い、火にかけて水分を乾かせばいいので、かえってラクだった。
じつはともさかさん、今年の年末に引っ越しを控えて持ち物の整理を続けてきたこともあり、自分に必要なものは何か、いつも以上に向き合ってきたそう。これからは未来の自分に必要な、長く付き合っていくことを想像できるもの、経年変化を味わえるものを精査して選んでいきたいと言う。
「夫は欲しいものがないらしく、ちょっと年齢が離れていることもあって、『りえも10年、20年したら、物欲が落ち着くと思うよ』と言われているんですが、全然そんな気がしなくて(笑)。好きなものを買うときの高揚感は、他では得られないですし、働く原動力でもあるので、買い物好きの自分を受け入れて、一生楽しんでいきたいです」
『釜浅商店』 東京都台東区松が谷2・24・1 TEL.03・3841・9355 営業時間:10時~17時30分 無休
買ってよかったもの。
〈Shinzone(シンゾーン)〉パックT 質と値段のバランスが良く、10年以上、毎年買い足している愛用品。夏は1枚で、冬はニットやスウェットのインナーとして着ている。