25万円超だけどその価値あり!「Google Pixel 9 Pro Fold」は“開くと大画面になるスマホ”です
グーグル激推しのAI機能も大画面で満喫できる
Pixel 9シリーズに共通するAIの機能も、もれなく使えます。グーグルの生成AI「Gemini」がプリインストールされていて、電源ボタンの長押しで起動可能。話しかけたり、テキストを入力したりして、知りたいことを調べられます。冷蔵庫にある食材を撮影して、それらで作れるレシピを調べたり、外出先で見た気になる物を買える場所を調べたりもできますよ。 AIを用いた画像編集も楽しめます。Pixel 9シリーズから対応した「編集マジック」の「オートフレーム」は、Pixel 9 Pro Foldでは大画面で編集しやすいことが利点。編集したい範囲を指定して、背景を変えたり、物体を追加したりできる「イマジネーション」も画面が大きい分だけ、楽しさが増すように感じました。
大画面と操作性の両方を求める人への最適解
筆者がPixel 9 Pro Foldを使い始めて5日目。まだ、十分に使いこなしているとは言えませんが、ひと通りの機能を試してみて、前モデルから使い勝手が大きく向上したように感じています。 なんと言っても閉じた状態での操作性が快適。前モデルのPixel Foldは折りたたんでも両手での操作が強いられましたが、Pixel 9 Pro Foldはほとんどの操作は片手でこなせます。前モデルが「タブレットを畳んで持ち歩ける」という印象だったのが、新モデルは「スマホを開くと大画面になる」という印象。しょっちゅうパカパカと開くのではなく、本当に大画面が必要なときにだけ開くようになりました。初めて折りたたみ式スマホを使う人でも、違和感なく使い始められること請け合いです。 前モデルから継承する利点として、スピーカーの音質も上げられます。スマホの内蔵スピーカーとしては上々の音質で、しかもかなりボリュームを大きくできます。大画面でYouTubeやサブスクの映画を観たりする際に、フツーのスマホよりも没入感が得られるように感じています。バッテリーも1日は余裕で持ちそうです。 スマホで動画を見たり、ゲームをしたりするので大画面が理想。だけど、大画面スマホは横幅が太くて操作しづらい…。Pixel 9 Pro Foldは、そんなジレンマに陥っていた人には格好の選択肢になるでしょう。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>