25万円超だけどその価値あり!「Google Pixel 9 Pro Fold」は“開くと大画面になるスマホ”です
グーグル製の折りたたみ式スマートフォン「Google Pixel 9 Pro Fold」が9月4日に発売されます。Googleストアでの価格は256GBモデルが25万7500円、512GBモデルが27万7500円となっています。8月14日に予約が始まり、数日で「在庫切れ」となり、この記事を執筆している9月3日現在も予約できない状態が続いています。売れ行きは好調のようです。 【トリプルカメラの実力をご紹介】 なお、ドコモ、au、ソフトバンクも取り扱っていて、各オンラインショップでは予約可能。ただし、端末価格はGoogleストアよりも高く設定されています。各キャリアは次の機種変更時に端末を返却することを条件に、実質負担金を安く抑えられるサービスを提供しています。1日でも早く手に入れたい人や購入費を抑えたい人はキャリアでの購入を検討するといいでしょう。 筆者はグーグルから発売前に端末を借りて、いち早く使ってみることができました。Pixel 9 Pro Foldは買って損はないのか否か? レビューしたいと思います。
折りたたんでも10.5mm。フツーのスマホのように片手で操作できる
Pixel 9 Pro Foldは、グーグルが2023年7月に発売した初の折りたたみ式スマホ「Google Pixel Fold」の後継モデルです。前モデルは、同時期に発売されたPixel 8シリーズには含まれず、1世代前のプロセッサーが搭載されていました。新モデルのPixel 9 Pro Foldは、プロセッサーに最新の「Google Tensor G4」を搭載し、基本性能はPixel 9シリーズの他の3モデルと肩を並べています。RAMも前モデルの12GBから16GBへと増えているので、ハイエンドモデルと呼んで差し支えないでしょう。 前モデルからの最大の変更点はデザイン。Pixel Foldは折りたたみ時は5.8インチ画面、開くと7.6インチ画面を使えました。新型のPixel 9 Pro Foldは折りたたみ時は6.3インチ、開くと8インチの大画面を利用できます。ただ広くなっただけでなく、折りたたみ時に使う外側ディスプレイの縦横比が20:9になり、フツーのスマホと同じように操作できるようになっています。 Pixel 9 Pro Foldの折りたたみ時の厚さはわずか10.5mm、開いた状態では5.1mmで、これ以上細くしたら、USB接続口やSIMスロットが搭載できないのでは? と思うほどの細さです。 重さも前モデルの283gから257gへと軽くなり、電話やLINE、SNSなどは、片手でサクサクと操作できそうです。なお、指紋センサーは右側面の電源ボタンに搭載されています。スマホを左手で持つ人には、やや使いづらいので、顔認証を使ったほうがいいかもしれません。 カラバリはPorcelain(白)とObsidian(黒)の2色。背面パネルはマット仕上げでサラサラとした質感です。前モデルのPixel Foldでは3眼カメラが横に並ぶデザインでしたが、広角、超広角、望遠の3眼にAF用のセンサーを加えた4つが2列に並ぶデザインに変更。かなり出っ張りが目立つデザインですが、純正ケース(7920円)を装着することで、出っ張り感を緩和できます。 ヒンジは前モデルと同じ鏡面仕上げですが、「多相合金スチール」だったのが「航空宇宙グレードの強化アルミニウム合金カバーを備えた多相合金スチール」なるものへと進化。前モデルよりも楽に開閉できるようになり、軽めの引力でパタンと完全に閉じられる感覚もあり、使い勝手は大きく向上しています。