25万円超だけどその価値あり!「Google Pixel 9 Pro Fold」は“開くと大画面になるスマホ”です
開くとスマホ2台分の大画面スクリーンを使える
開いた状態で使う内側ディスプレイは8インチで、解像度は2076×2152ドット。前モデルは7.6インチ(1804×2208ドット)の横に長い画面でしたが、Pixel 9 Pro Foldは正方形に近いサイズになっています。どちらのほうが使いやすいとは一概には言えませんが、Pixel 9 Pro Foldは縦向きと横向きを気にせずに、どちら向きでもほぼ同じように使えることはメリットと言えるでしょう。 画面を分割にして2つのアプリを使う場合も、フツーのスマホを2台並べたように使えるので、違和感なく使えます。 Pixel 9 Pro Foldは途中まで開いたデスクトップスタイルで使えることも利点。カメラを起動すると、上にプレビュー、下に操作パネルが表示され、容易に自由なアングルで撮影することが可能。「Google Meet」などオンラインミーティングにもハンズフリーで参加できます。 また、「Google翻訳」を使う際に、翻訳結果を外側ディスプレイに表示するといった使い方もできます。
トリプルカメラをフレキシブルに使えるのも魅力
外側カメラは広角(48メガピクセル/F値1.7)+超広角(10.5メガピクセル/F値2.2)+望遠(10.5メガピクセル/F値3.1)という構成。 超広角カメラはマクロ撮影に対応。望遠カメラは光学3倍で、画質劣化が補正される超解像ズームは最大20倍まで撮影できます。ハイエンドモデルとして十分な性能を備えていますが、超広角や望遠にも48メガピクセルの高画素カメラを採用するPixel 9 Pro/9 Pro XLには劣ります。と言っても、実際には、下に掲載した作例のように、明るく鮮やかな色で写るので、普段使いで不満を感じることはないでしょう。 折りたたみ式の構造を生かして、外側カメラでセルフィーを撮ることも可能。また、撮影時に2つのディスプレイを使って、被写体となる人が外側ディスプレイで写り具合を確認することもできます。外側ディスプレイにアニメを表示して、被写体の目を引く「こっちを見て」という新機能も追加されています。 なお、試用中には撮影する機会がなかったのですが、Pixel 9シリーズの他の機種と同じように「一緒に写る」機能も搭載されています。複数人でグループ写真を撮る場合に、まず撮影者以外を撮影して、次に撮影者を交代して撮影すると、全員が写った写真が合成される仕組み。ですが、Pixel 9 Pro Foldは外側カメラでもグループセルフィーが撮りやすく、タイマーの設定できるので、「一緒に写る」を活用する機会はそんなにないかもしれません。