兵庫・加古川小2女児殺害事件きょう再逮捕へ たつの市女児刺傷容疑の勝田容疑者
兵庫県たつの市で平成18年、帰宅途中の小学4年の女児=当時(9)=を刃物で刺したとして殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)が、同県加古川市で翌19年に起きた小学2年女児の刺殺事件にも関わった疑いが強まり、兵庫県警は27日に殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 【写真】兵庫県警たつの署に入る勝田州彦容疑者 17年前に起きた加古川市の事件は、前年のたつの市の事件と同様、目撃証言や物証に乏しく、長期未解決となっていた。県警は勝田容疑者による連続女児襲撃事件とみて詰めの捜査を進める。 勝田容疑者は岡山県津山市の小3女児刺殺事件(16年)で無期懲役を言い渡され、令和5年に判決が確定。今年5月以降、服役先の刑務所で兵庫県警の任意聴取を受け、両事件への関与を具体的に供述するようになった。県警は今月7日、たつの市の事件で勝田容疑者を逮捕していた。 加古川市の事件は平成19年10月16日午後6時ごろ発生。公園から帰宅した女児=当時(7)=が同市内の自宅前で刺され、搬送先の病院で死亡した。 勝田容疑者は18年ごろ、同じ加古川市内に居住。別の女児に対する暴行の前歴などがあったため、県警の捜査線に浮上していたが、これまでの任意の調べには関与を否定していたという。 勝田容疑者は27年、兵庫県姫路市で女子中学生を刺したとして逮捕され懲役10年が確定。服役中の30年、岡山県津山市の事件で逮捕された。両事件の公判では、女児の腹部からの出血に性的興奮を覚えるといった勝田容疑者の性癖が明かされていた。