40代にふさわしい時計は憧れブランドのリーダーが持つ名品が参考になる!|STORY
憧れ時計ブランドのリーダーたちの多くはSTORY世代の女性です。そんな彼女たちが、自分のために選んだ時計とは? キャリアもプライベートも全力疾走する日々を共にしてきた、時計にまつわるエピソードを伺ってみました。
ロジェ・デュブイ 福原美知代さん
[ロジェ・デュブイ ジャパン]マネージングディレクター
<Profile>大学卒業後、スイス高級時計ブランドにてマーケティング&PRの仕事に従事。韓国延世大学国際大学院にて国際経済・ビジネスのマスターを取得後、仏ブランドマーケティング職を経て、2017年にスイス時計ブランド事業本部長に着任。2023年11月より現職。
マーケティングに携わる仕事につきたいと学生時代から漠然と考えていましたが、日本の大学を卒業した後に就職はせず、ニュージーランドへ語学留学に。帰国後、すぐに就職活動を始めましたが、学生時代に皆と就職活動を行っていなかった私は、すんなりと希望の職種にはつけず、最初に就職したのはラグジュアリーブランドのグループウォッチ会社のアフターサービス部でした。 一方で、マーケティングコミュニケーションの仕事に就きたいという思いは変わらず、週末は大学のコースに通い、PRやマーケティングの勉強を深めながらチャンスを狙っていました。そこで縁があったのが、リシュモングループであるIWCでのマーケティングコミュニケーションアシスタントの職でした。ここでは色々な体験をさせていただき、時計ブランドというものが自分が想像していたよりずっと魅力的で、奥が深く、面白さを感じ、またブランドコミュニケーションの幅広い経験も積むことができました。このIWCでの仕事が、私のキャリアの大きな軸となりました。 その後、グループ内で異動・昇進し、充実感を持って仕事に取り組み日々を過ごしていましたが、その最中に東日本大震災が発生し、一瞬にして生活が一変する状況を目の当たりにしました。「やりたいことがあればすぐに実行すべき」という思いが強くなり、一旦離職して韓国のインターナショナルのマスタークラスのある大学院に留学することを決心しました。32歳の時でした。 大学院卒業後はシャンパンやコスメブランドのマネージャーを経て、ある時計ブランドの事業本部長に。ここで初めて「私はチームを動かす裁量と責任が大きいほどやりがいを感じる」ということに気づき、以降もずっとジェネラルマネジメントの仕事を続けたいと決心するターニングポイントになりました。 その後、幾つかのブランドを経て、20代の頃お世話になったリシュモングループとの縁が再びあり、昨年からウルトラハイエンドブランド「ロジェ・デュブイ」へ。伝統的なクラフツマンシップとアバンギャルドなデザインを組み合わせたユニークで深いストーリーがあるブランドです。 誰もが知るブランドではないかもしれませんが、逆を言えば特別な審美眼と知識欲のある方だけが知るブランド。STORY世代の方々に、自分を表現する手段としてぜひ選んでいただきたい時計です。「ロジェ・デュブイの時計は、身につける人に強い力を与える」と信じています。