「寄付」された古着が大量に…高橋メアリージュンがバングラデシュで見た「ゴミの山」
大量生産、大量廃棄、普段の買い物について考えた
写真からも想像していただけると思いますが、ゴミの山からはものすごい異臭が漂っていて、そこに立っているのも辛いほど。すぐそばにある側溝には汚染された水が流れ、有害なガスが発生しています。どちらも近隣の皆さんの健康が心配になるレベルでした。 他国からの衣類の「支援」や「寄付」も問題で、どう考えても着られないボロボロの古着を大量に送ってくるケースがあるため、それがまたゴミになってしまうそうです。大量生産、大量廃棄、そして普段の買い物について、深く考えさせられる光景でした。 私自身はゴミについては、住んでいる場所の決まりに従って分類することを心がけている程度ですが、その分類の仕方ひとつにしてもマンションや自治体によって微妙に違うんですよね。 たとえばペットボトル。あるマンションではラベルを剥がし、キャップは別の場所で回収するのが当たり前でも、別のマンションではそうでなかったり。引っ越してゴミの集積場へ行って、「前のところと違う!」とビックリした記憶がある方もいるのではないでしょうか。 今後も引き続き分別をしっかりするだけでなく、できるだけゴミが出にくい買い物の仕方など意識しながら、自分なりに努力していきたいと思っています。
どんなリゾート旅より、今回が一番濃い旅に
最近はモルディブを始め、いろいろな国に行っていますが、どんなリゾート旅よりも今回が一番濃い旅になりました。 子どもたちが美味しそうにご飯を食べている姿、お腹いっぱい食べて幸せそうにしている姿を見られただけで、こちらまで幸せな気持ちになれて……。また周囲の大人たちがそれを喜んで見ているのもいいなと思いました。子供たちが安定した環境で美味しそうにご飯を食べている姿、それを喜んで身守る大人たちの姿を見られて、これ以上ないあたたかい気持ちになりました。 現地ではバングラデシュのマナーにのっとって、私も手で直接ご飯を食べたのですが、どの料理もお世辞抜きで美味しいのには驚きました。 味わいとしてはインド料理に近いのでしょうか、多様なスパイスが使われているけれど辛くはなく、野菜もお肉もあってどれも口に合うものばかり。私を含め今回一緒に行ったメンバーは、誰一人肌荒れもせず、体調を崩すこともなく、行く前より健康になって帰国しました。 私にいろいろな気づきをくれたバングラデシュ。チャンスがあれば、ぜひまた行きたい国のひとつです。 構成・文/上田恵子
高橋 メアリージュン(俳優)