「史上最高の先頭打者」リッキー・ヘンダーソンさん死去 65歳 史上最多1406盗塁、盗塁王12回
MLB史上最多の通算1406盗塁を記録したリッキー・ヘンダーソンさんが21日、カリフォルニア州オークランドで亡くなったと複数の米メディアが報じた。65歳だった。ニュースサイトTMZによると肺炎を患い、闘病中だったという。 【写真】2019年3月の東京ドームでのMLB開幕戦に参加したリッキー・ヘンダーソンさんと佐々木主浩氏、城島健司氏 「史上最高のリードオフマン」と呼ばれたヘンダーソンさんはシカゴ生まれ。左投げ右打ちという珍しい選手で、高校時代はフットボールでも活躍し、1974年にドラフト4巡目指名でアスレチックスに入団した。79年にメジャーデビューし、翌80年にア・リーグ新記録となる100盗塁をマークして盗塁王を獲得。82年には今もシーズン最多記録の130盗塁をマークするなど7年連続を含む12度の盗塁王に輝いた。 オールスターゲームには10回選出。通算2295得点、先頭打者本塁打81本は歴代最多で、アスレチックスが3連覇を果たした90年にはシーズンMVPを獲得し、シルバースラッガー賞も3度受賞した。ヤンキースやブルージェイズなどでもプレーし、2003年に43歳で引退するまでの25年間で9球団に所属して通算3081試合に出場して通算3055安打、297本塁打、打率.279をマーク。09年に野球殿堂入りした。 現役時代の背番号24はアスレチックスの永久欠番で、今季までの本拠オークランド・コロシアムは「リッキー・ヘンダーソン・フィールド」の別名がある。19年3月に東京ドームで開催されたアスレチックスとマリナーズの開幕戦では始球式に登場し、今年9月26日にオークランドで行われたアスレチックス―レンジャーズ戦でも始球式に姿を見せていた。