両陛下イギリス訪問へ 3代の天皇と英王室の深い交流【皇室a Moment】
日テレNEWS NNN
天皇皇后両陛下が今月22日からイギリスを公式訪問されます。日本とイギリスの交流は400年の歴史があり、昭和、平成、令和と3代の天皇は若き日のイギリス訪問や留学で“世界の窓”が開かれました。日本テレビ客員解説員の井上茂男さんと振り返ります。
――こちらの場面、天皇陛下が一緒にいらっしゃるのはイギリスのチャールズ国王とダイアナ元妃でしょうか? はい。1986(昭和61)年5月、皇太子時代のチャールズ国王が当時のダイアナ妃と来日した時の、天皇陛下が京都・修学院離宮でご一緒されている1シーンです。
この時、浩宮時代の26歳の天皇陛下は、大阪の伊丹空港に2人を出迎え、京都の修学院離宮を案内されました。大阪で出迎え、京都を案内する――。当然の歓迎のようですが、前例はなく、宮内庁は地方への出迎えに消極的でした。
天皇陛下がイギリス留学から帰国されたのはこの半年ほど前。留学中、陛下はイギリス王室から家族のように迎えられ、そうしたお礼の意味も込められていました。一方で“浩宮の季節の始まり”でもありました。 ちなみに、京都でのダイアナ元妃は赤い水玉のワンピースですが、陛下に「今日の服は日の丸のデザイン」と、茶目っ気たっぷりに話したそうです。 ――モダンなデザインですてきですよね。天皇陛下もイギリス滞在の深い思いがあったということなんですね。そのチャールズ皇太子が国王となったイギリスを両陛下はいよいよ22日から訪問されるのですね。 そうです。エリザベス女王から“即位後最初の訪問国”として招待され、コロナで延期される中で女王が亡くなって葬儀に駆け付け、当初の予定から4年を経て実現する親善訪問です。チャールズ国王は陛下の12歳年上。交友は実に40年になります。平成の30年間、互いに皇太子として親交を深めてきた国王に迎えられます。 ――きょうは、両陛下のイギリス訪問を前に、イギリス王室と日本の皇室との関わりにスポットを当てます。