あまりに残念…。五輪で失望に終わった日本人(3)本番で先発落ち…。天性のストライカーが苦戦
オリンピック(五輪)は、選手たちにとって自身の力を試す最高の舞台だ。しかし、その分、強烈なプレッシャーの中で実力を発揮できずに涙を呑む選手も少なくない。今回は、4年に一度の大舞台で思うような結果を残せなかったサッカー日本代表選手を紹介する。(スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照)
FW:上田綺世 生年月日:1998年8月28日 出場大会:東京(2021) 出場記録:6試合0ゴール0アシスト FWに求められるのはゴールである。彼らがどれだけ献身的なランニングを見せていたとしても、ゴールを奪ってくれなければチームの勝利は遠ざかってしまう。そういう意味で、東京オリンピックにおけるFW上田綺世のプレーは残念なものだった。 大会開幕前は上田がセンターフォワードの一番手として予想されていたが、蓋を開けてみると、出場した6試合のうち先発に名を連ねたのは1試合のみ。当初はバックアップメンバーだった林大地に定位置を奪われ、上田は2番手扱いとなってしまった。 そんな出場機会が限られた難しい状況下で、同選手はインパクトを残すことが出来なかった。コンディションが良くなかったこともあって動きにキレがなく、訪れたチャンスも仕留められず。データサイト『SofaScore』によれば、6試合で2度の決定機逸があったという。背後へのランニングやポストプレーで好機を作っていただけにもったいない。 唯一の先発出場となったグループリーグ第3戦のU-24フランス代表戦(4-0)では、久保建英の先制ゴールに絡むなど一定の活躍を見せたが、大会を通して不十分な出来だったと言わざるを得ないだろう。最後まで試合の流れを変えることはできず、物足りなさを感じるパフォーマンスだった。
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