とても良いじゃない!!!!!!!!! 初代[オデッセイ]のカタログ内容が名作すぎた件
自動車購入の際、読みふけるカタログ。最近は紙カタログの廃止が相次いでおり、機能の説明ばかり。家電とは異なり、読み物になっていることこと、クルマカタログの良さだったと思うので、残念極まりない。読み物のカタログとして忘れてはならないのは、初代オデッセイ。非常にユニークな中身を振り返っていこうじゃない!! 【画像ギャラリー】シートヒーターの位置が斬新!!移動が快適すぎる現行オデッセイの中身がコレ!!!!!(17枚) 文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部
■カタログが伝えたかったメッセージの意味
初代オデッセイのカタログ、表紙中央には赤いオデッセイが小さめに写っている。この表紙をめくると突如出てくるのが「幸せづくり研究所」という文字と、背の順に並んだ老若男女8名。これから何が起こるのか、ここまででは予想もつかない。読者への掴みはばっちりだ。 続いて、オデッセイのコンセプトやチャームポイントが説明される。クリエイティブ・ムーバーという言葉が初めて出てくるところだ。その後は車両の内外装写真が4枚続き、一般的なカタログの様相を見せるのだが、次ページから、1ページ目で振りに振った幸せづくり研究所とは何かが解き明かされる。 もうここまでくると、次を読まずにはいられない状態になってしまう。小説の導入部分としては、満点の入り方だろう。
■5つの理論や法則がオデッセイを作り上げる!?
オデッセイの中には、大きく分けて5つの原理現象があるとカタログは語り続ける。それぞれの箇所が深く研究され、その箇所ごとに法則や理論が導き出されているのだ。 車両前方からその研究を見ていこう。まずはエンジンルームや足回りだ。ここは走りの研究と題され「ワッハッハ原理」が使われているというのだ。 その原理は、直進安定性に優れたFF方式やリアルタイム4WD、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションや低重心ボディなど、オデッセイの走りを支える仕組みが説明されている。こうしたものがあと4つある。 次は静けさの研究と題し「し~ん効果」、安全の研究は「おおぶね理論」、スペースの研究は「のびのびの法則」、快適の研究は「こりゃいい現象」というもの。 簡単に言ってしまえば、静粛性・安全性・スペース効率・快適性の説明になるのだが、コミカルで間の抜けた名前が付くことで、何を意味するのかが想像しにくく、詳細な説明を求める自分がいることに気づくだろう。 ここまでくると、もうオデッセイのカタログに隠された魔術に、まんまとかかっている状態なのだ。もう最後まで、目を通さずにはいられないぞ。気になる人は、是非原版を手に取って中身を確認してみてほしい。