とても良いじゃない!!!!!!!!! 初代[オデッセイ]のカタログ内容が名作すぎた件
■機能説明だけにとどまらない美しさ
自分の強みを説明しようと、詳細な機能説明に終始しがちなカタログなのだが、オデッセイのカタログは違う。実に物語を読むようなテンポで、カタログを読み進める事ができるのだ。 しかし、機能説明が省かれているわけではないし、ウケを狙いすぎているところもない。硬さと柔らかさのバランスが、絶妙に取れている状態なのである。 最近こうした面白味のあるカタログを見る機会が大きく減ってしまった。最新モデルのカタログは、新機能の説明ばかりでは飽きてしまうから、少しユーモアを交えてくれた方が、自動車人気も高まるのではないだろうか。 最後に、当時のオデッセイは6人乗りか7人乗りなのだが、幸せづくり研究所には赤ちゃんを含めて8名の人間が並んでいる。メインキャラクターになったアダムスファミリーも、7人暮らしのはずなのだが、カタログには8人。 研究所の研究員だから、乗車定員とは違うということなのか、ただのケアレスミスなのか。このあたりの真相は闇の中だ。こうした矛盾点を見つけ出し、ユーザーに考えさせるのも、ホンダとオデッセイの戦略だったのかもしれない。