お節に飽きたら試したい!耐熱ポリ袋を使った「災害料理」コツとレシピ
近年、災害ラッシュのような状況に見舞われている日本。1995年の阪神・淡路大震災、2000年の三宅島噴火、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2014年の広島市土砂災害、2016年の熊本地震、2021年の伊豆山土砂災害、2024年の能登半島地震――。これらが実際に起きた災害の「ごく一部」だという事実が、いつ、どこで、誰が災害に遭遇してもおかしくないということを示している。 発売されたばかりの『今さら聞けない 防災の超基本』を監修したNPO法人プラス・アーツ理事長で防災プロデューサーの永田宏和氏は、この本の「はじめに」でこう書いている。 「私たちは世界で一、二を争う災害大国に暮らしていますが、一方で、世界で一番充実した防災の取り組みを実現できる国民なのです。だからこそ、度重なるさまざまな種類の自然災害に対して、最新最善の防災の『防災』の取り組みをしっかり行い、自然災害によるダメージを可能な限り回避し、軽減してもらいたいと思っています」 だとすれば、できることから取り組みたい。最大で9連休が見込めるこの年末年始に何か一つ、災害への備えを実行に移してみてはどうだろう。家族がそろうこの時期に勧めたいのは「災害料理」の試作と試食だ。 『防災の超基本』は、災害時に使える調理テクニックや具体的なレシピも掲載している。引用する形で紹介したい。 *** 災害時はライフラインが限られているため、水と熱源をいつも通りに使う料理が作れません。また、衛生的な環境での調理も難しくなります。 近年では、水や熱源を節約しつつ、衛生的で、おいしい料理を作る方法が開発されています。お湯を入れるだけで完成するフリーズドライや食品に使える耐熱ポリ袋も定着し、食事の幅が広がりました。手間をかけずに時短になるレシピが多いので、平時でも練習を兼ねて作ってみましょう。 まず、災害に備えた食品ストックから。災害直後に支給される食べ物はパンやおにぎりなど炭水化物が多くなりがち。以下を参考に、日持ちのする野菜や乾物も含めて備蓄しておきましょう。