お節に飽きたら試したい!耐熱ポリ袋を使った「災害料理」コツとレシピ
次に、ポリ袋を使った「パッククッキング」と呼ばれる調理テクニック。食材と調味料を入れた耐熱性のポリ袋を湯せんして、料理を作ります。調理に大量の水を必要とせず、洗い物が減らせるうえ、混ぜる、味付けする、という一連の作業をすべてポリ袋の中でできるので、食材に触れる時間が短くなって衛生面でも安心です。 例えば、ポリ袋一つでできる「スパニッシュオムレツ」はいかがでしょう。材料とレシピはこんな感じです。 【材料(1人分)】 卵1個/ポテトチップス5枚/コーン缶(ホール)大さじ3/コーン缶の汁大さじ1/ベーコンスライス2枚/玉ねぎ1/4個 【作り方】 (1) 卵を耐熱ポリ袋にわり入れ、よくもんでからコーンの汁を加え、さらに軽くもむ (2) 玉ねぎはみじん切り、ベーコンは1センチ角に切る。ポテトチップスは砕いておく (3) (1)のポリ袋に材料を全部入れる。よくもんで、空気を抜きながら袋の上のほうを結ぶ (4) 鍋底に耐熱容器を敷いてから水を張り、加熱する。沸騰したらポリ袋を入れて、ふつふつと沸き立つ程度の火加減で15分煮る (5) 15分経ったら、鍋からトングで取り出す ベーコンやコーンの汁、ポテトチップスの塩味があるので、味付け不要で調味料いらず。味が薄ければ、ケチャップを付けて食べてみてください。冒頭の写真や下の動画の「スパニッシュオムレツ」は、家にあった材料で作ったのでレシピとはやや異なりますが、本当にポリ袋でスパニッシュオムレツができました!やや火の通りが悪かったようですが、平時に食べる分には問題ない程度でした。 耐熱ポリ袋で、ごはんも炊けます。1人分なら、無洗米100グラムと水110~120ミリリットルをポリ袋に入れ、15分ほど浸します。そこからはスパニッシュオムレツの時と同様、空気を抜いて上のほうを結び、鍋底に耐熱容器を敷いて水を張り、加熱して沸騰したところにポリ袋を入れ、ふつふつと沸き立つ程度の火加減で25~30分。トングで取り出し、ポリ袋のまま10分蒸らしたら、食べられます。 この、耐熱ポリ袋を使った調理の利点は、出来上がりを袋のまま食べることで洗い物が減り、湯せんのお湯は繰り返し使えるので、とにかく水を節約できること。一つのお鍋にいくつかのポリ袋を入れば、複数の調理を同時に作ることもできます。 スーパーやドラッグストアに行けば「湯せん可能」「食品用」などと書かれた耐熱ポリ袋を購入できるので、おせち料理に飽きたころにぜひ試してみてください。 (構成 生活・文化編集部 上原千穂)