米金利上昇は“限界”か…今週の米ドル/円は「156~158円」の〈レンジ・ブレーク〉に注目【国際金融アナリストが解説】
今週は156~158円の「レンジ・ブレーク」に注目
米ドル/円は、過去2週間、156~158円のレンジを中心とした方向感の乏しい展開が続きました。このため、このレンジを抜けた方向に大きく動き出す可能性があるでしょう。 今週は10日に、為替相場が大きく動くきっかけになることの多い米雇用統計の発表が予定されていることから、これを受けてレンジを抜けるかどうかが注目されます。 仮に上方向にレンジを抜けた場合は、2024年7月に記録した161.9円の高値トライに向かうと考えられます。 ただその場合は、日本の通貨当局による米ドル売り介入への警戒感が高まることにより、米ドル買いにも自制が働きそうです。レンジを下方向に抜けるきっかけとしては米国株安などが注目されるのではないでしょうか。 以上を踏まえ、今週の米ドル/円は155~160円と予想します。 吉田 恒 マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長 ※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
吉田 恒