中日・井上監督、沖縄秋季キャンプは『苦々フェイス見たいキャンプ』に 最強化の22人がもん絶するほど鍛えまくる 夜には勉強会プランも
中日は8日、秋季沖縄キャンプのメンバー22選手が中部国際空港を飛び立った。沖縄県北谷町のアグレスタジアム北谷で20日まで鍛錬を積む。キャンプ期間を通したテーマを、ナインが一皮むける「むき栗キャンプ」と命名していた井上一樹監督(53)。最強化メンバーとの日々を「苦々フェイス見たいキャンプ」と名付けた。 機内の井上監督はもん絶するナインの表情をイメージしていた。12泊13日のキャンプが始まる。 「もう勘弁してください、という苦々しい顔をいっぱい見たいね。『苦々フェイス見たいキャンプ』。暑いということもあって、汗の量も増えて疲労度も高まると思う。そこで、もうひと頑張りしてもらいたいね」 選んだ22選手の人選には、指揮官によるコーチ陣への信頼が表れている。「コーチが話し合って選んだ最強化選手なんです。選ばせました。ボクも『この選手は行かないの?』と思った選手もいた。22人が全てではありません」。来季1軍での活躍を期待する面々とはいえ、来春になれば競争は横一線。競争に勝ち抜く力強さを身に付けさせたい。 求める役割を理解させ、スタイルに特化した”ニュー”を用意する。「右打ち、バントが苦手ならそればかりやらせる。振りが甘いならそればかりやらせる。たくさん課題を挙げてもクリアできない。端的にやろうと思う。投手なら守備ばかりやる日があってもいいと思っている」 選手の状態を見ながら、実戦形式のメニューを用意する考えもある。再起を期す柳が細川や石川昂、福永を打ち取る姿は来季のローテーションを組む上で安心材料になるかもしれない。 水平線に太陽が沈んだ後に勉強会を開くプランもある。「気が付いたことがあれば、座学もやります」。会のテーマによって全体か個別か、人選する。細川なら得点圏でのパフォーマンスをどう上げるか、高卒1年目の福田ならマウンド上を含めた振る舞いを知ってほしい。
中日スポーツ