FA菊池雄星が大谷翔平ドジャースだけは「選ばない」ワケ 花巻東関係者が胸中代弁
アストロズからFAとなっている菊池雄星投手(33)が売り手市場の〝ポールポジション〟に立っている。 【写真】菊池雄星とグータッチする大谷翔平 菊池の移籍交渉については7日(日本時間8日)に閉幕したGM会議(テキサス州サンアントニオ)で代理人のスコット・ボラス氏が、現状の経過を説明。同会議初日に「彼は勝てるチームを望んでいる。すでに多くのチームがオファーを出している」と明かし、最終日には「交渉は順調に進んでいる。双方で意見を交換した」と述べ、すでに条件提示を受けているアストロズとの交渉について言及した。 アストロズのほかにも、複数球団が菊池獲得に動いているという。菊池がクオリファイング・オファーを受けなかったことで、移籍先球団にはドラフト指名権を失わずに済むメリットがある点も大きい。33歳左腕が今、移籍市場の人気銘柄となっているのも十分にうなづけるところだ。 菊池は今季途中にアストロズに移籍し、5勝1敗、防御率2・70でチームの地区Vに貢献。短期間で見事に好成績を残した菊池には米メディアの間でも「3年6000万ドル(約91億2000万円)」という契約予想が立てられており、ブルージェイズと「3年3600万ドル」の契約を締結した2021年の前回FA時よりも評価は上がっている。 前所属のアストロズ、さらにタイガース、ジャイアンツ、カブス、レッドソックス、レンジャーズと多くの球団から強い関心を得ていると伝えられている菊池だが、一方で「ドジャースに行くことはないと思う」との予想も立てられている。 菊池と大谷翔平(30=ドジャース)を輩出した岩手の名門・花巻東高の関係者は「西武にいた時から雄星の方が大谷を意識していた。相手は日本ハム時代から何でもできるスーパースター。オフに母校へあいさつに来る時も(雄星が)大谷のスケジュールとバッティングしないよう気を使っていましたから」と、菊池が胸のうちに抱く大谷への微妙な心情を赤裸々に代弁する。 その上で同関係者は「昨年、FAになった大谷が雄星のいるブルージェイズに移籍する可能性があった時も私らの周辺では〝それはないだろう〟と予想していました。なので自分が選ぶ立場にいる今回のFAも選択肢の中にドジャースがあっても、そこは選ばないんじゃないかと思う」とも続けている。 微妙な両雄の相関関係。こうした背景から、菊池の移籍先はドジャース以外の29球団と予想されている。
東スポWEB