タッグチーム ROPPONGI 3Kは、プロレス界に新しい風を起こすのか?
ROPPONGI 3Kをご存知だろうか? 新しい音楽ユニットやプレイスポットの名前ではない。なんと、プロレスのタッグチームなのだ。新日本プロレスに所属し、若手時代から卓越した試合センスと甘いルックスで女性ファンも多いSHOとYOHの2人。昨年10月に海外から凱旋帰国するとともに、ROPPONGI 3Kを結成した。4月には初のフォトブック「3K」(東京ニュース通信社)を発売するなど、リングの外でも注目度が上昇中だ。新たなプロレスのあり方を具現化しているともいえる2人に、話を聞いた。
父の影響でプロレスファンだったYOHとアマチュアレスリング経験者だったSHO
入門時の話を聞くと、まず口を開いたのはYOH。父親の影響で、少年時代からコテコテのプロレスファンだったそうだ。 「武藤(敬司)選手がオレンジのタイツをはいていた時代から観ていました。プロレスラーになりたくて、学生のころはアマチュアレスリングをやって、実際に新日本に入門してみるとまずは寮生活。体力面、精神面はかなり鍛えられましたね。寮と道場が併設されて、デビューするまで外出禁止、携帯も禁止だったんですよ。外界とシャットアウト、野菜とか肉の買い出しの時間だけ外に出られるんですけど」
一方のSHOは、プロレスを観始める前からアマチュアレスリングを経験したという。 「学校にレスリング部があって先輩に誘われたんです。最初はサッカー部でゴールキーパーをやってたんですけど、11人いない状態で、サッカーゴールもないような環境だったんでレスリング部に入り直したんです。新日本プロレスの寮に入ってからは、練習にはついていけるんですが、先輩がきたら食事の準備をしたり、洗濯をしたり、っていうのが夜中まで続くんで、そういうことのほうがきつかったですね」 そんなハードな寮生活を経て、デビューにたどり着いた。 「デビューまでは僕ら9ヵ月ですね。割と早かったのかなっていう。たいてい一年前後なんで。同期は2人だけ。ほぼ毎日、お互い相談し合ってました」と、YOHは振り返る。 SHOは、「デビューするまでは名前で呼んでもらえなくて、『おい新弟子』とかって呼ばれたりもしてましたね。デビューしてからのほうが厳しい世界ですから、そのぐらいのことでついていけないようでは無理だと思います」と、語る。