タッグチーム ROPPONGI 3Kは、プロレス界に新しい風を起こすのか?
真逆な二人がなぜタッグを組んだのか?
それぞれ1日違い、シングルマッチでデビューを飾り、晴れてプロレスラーになった。SHOはガチガチに緊張したそうだが、YOHは割と自然体でできたとか。インタビューでもどちらかというとYOHは饒舌で、SHOのほうがやや緊張ぎみな印象だが、性格も試合スタイルも違う真逆な2人ゆえ、ROPPONGI 3Kは耀きを放つようだ。海外遠征で実力を上げ、帰国してなぜタッグ結成という流れになったのだろうか。 「もともと、日本人ではそんなにタッグの専門家的なチームはいないんですよね。邪道&外道、テンコジ(天山広吉&小島聡)……生え抜きの新日本で育ったタッグは、内藤哲也選手と裕次郎(現・高橋裕二郎)選手のNO LIMIT以来。かなり久々なんですよ」とSHO。 YOHは、「僕らもまだまだこれからって感じなんですけど、最初から入門日も一緒で、それから一緒に海外へ行って帰ってきたとなったら、特別なものを感じるんですよね。性格も試合スタイルもまったく違うんですけど、だからこそこれが合わさったときに面白いんじゃないかと。僕らの魅力であり長所だと思っているんで。ほかのタッグには負けたくない」と力を込める。
そして、なぜROPPONGI?
それにしても、なぜROPPONGIなのか。 「チームメイトのロッキー・ロメロ選手が以前、ROPPONGI VICE(ロッポンギ・ヴァイス)ってタッグを組んでいたのが解散になって、その名残で六本木っていう言葉は残したいと。それで、3人で3K、六本木3000っていう意味なんですけど。おれらは3000倍強くて・早くて・かっこいいというようなコンセプトで、コスチュームも金と銀の目立つものにして、っていう形になりました。入場したら会場が華やかになるとか、そういうところは意識してますね。お客さんとタッチしながら入場したり」と、YOHが説明してくれた。 華やかさを意識しているというが、現在の新日本プロレスの会場はリングサイドにも女性の姿が目立つ。選手入場からライブのノリで盛り上がる現在のプロレスに、2人の華やかさは確かにフィットする。筆者の学生時代、後楽園ホールにガールフレンドを連れて観戦に行ったとき「女連れて試合観にくるんじゃねー!」とヤジを飛ばされたという話をすると、YOHはうなずいた。 「会場に女性ファンが増えたのは、ここ数年だと思います。僕がファンで観に行ってたときも、男性のほうが多かったです。女性は少なかったですね。雰囲気も、なんとなく重かったような」 SHOが「いまは会場内がポップですよね、華やかで。老若男女みんなで観てくれる。こういうプロレスラーらしくない人たちもリングで戦うんだ、ってことを伝えたいですね」と話すと、YOHも「そういうところが引っかかって興味を持ってくれる人が出てくるかもしれません。新規のお客さんも多いんで、伝わりやすい試合を心がけています。僕らカラダが小さいんで、こちゃこちゃしたワザより見栄えのいいワザをチョイスしたり。プロレスは楽しいってことがいま、伝わってきたかなって」と笑顔だ。