50代、ホテルで美しく健康に「ザ・ペニンシュラ東京のウェルネスプログラム」
骨格標本を使って、体のつくりや動きを説明してくださいます。着物を着て畳に座ってきた日本人は、股関節をうまく使えていない……というお話にドキリ。人相、ならぬ「歩相」という言葉を伊藤さんは使っていらっしゃいましたが、姿勢、呼吸、歩行……とすべてがつながってその人の相となる、というお話を聞きながら、普段気づかぬふりをしている我が身の歩相のひどさを思い起こします。
……というわけで、まずはその我が身を知ることから、とお互いの全身写真を撮りあいました。もうこの写真をさらすことが既に罰ゲームのようですが、正面、後ろ、横、と気を付けの姿勢で撮っていただきました。レクチャーの後に、もう一度同じく写真を撮るそうです。
その後、まず全員で歩いてみます。そしてこの歩く様子を動画に撮りあいました。こうしてみると、他の方にも増して、シオヤは何にも考えずにベタベタ歩いているのが嫌ほど分かります(泣)。いかにも股関節を使っていない感じです。
伊藤さん自ら、歩き方のお手本を示してくださいました。股関節もですが、膝をちゃんと上げるように意識して歩く、と聞いてちょっと目からウロコです。 歩き方を教えていただきながら、何往復か歩いているうちに、意識が変わってくるのを実感しました。「意識して、歩く」重要さに気づいた、といいますか。
次は「座り方」についてのレクチャーです。歩き方、もですが、座り方、も普段何も考えずにこの50年ほど生きてまいりました。でも自分ではわかっているんです。座り方、絶対うまくできていない!……ということに。 会社のデスクの椅子、家のソファ、電車の中のシート……日々いろいろな椅子に座りますが、椅子の形によって深く座るのか、浅いのか、足はどれだけつくのか、両足揃えるのかそうでないのか……「座り方」一つとっても、再び骨格標本を見ながら様々なお話を聞き、かなり意識が変わりました。
さて、最後にもう一度、歩いたところをカメラにおさめてもらいました。膝や股関節、腕も意識して歩いてみると、なんだか体がとても軽く感じます。そして写真も、最初に撮ったものとはだいぶ違って見えます。70分のレクチャーですが、短時間で変化が分かりますし、この年になると単純に褒めてもらえるだけで、ものすごくうれしく感じます(笑)。