経済再生「しくじりすぎ」の日本、世界の流れに乗るため「改革必須」の2つの領域とは
デジタル経済における「礎」とは
半導体やデータセンターなどのICT-producing Businessは、現に存在するビジネスで具体的にイメージしやすい。一方、デジタル化が可能にするICT-enabled Businessは、これまでまったく存在しなかったか、あったとしても小さな存在でしかなかった未知のビジネスだ。 イノベーションが続くデジタル経済では、未知の領域を切り拓く力こそが繁栄の礎(いしづえ)であり、雇用創出の原動力になる。これこそが、産業革命以来、技術と企業・産業・経済の歴史から得られる確かな教訓と言える。
〔参考文献一覧〕
執筆:九州大学大学院 経済学研究院 教授 篠崎彰彦