水害により壊滅的被害の故郷…バルセロナ指揮官、FWフェランの観戦欠席を許可「フットボールよりも大切なものがある」
バルセロナを率いるハンジ・フリック監督が、FWフェラン・トーレスについて語った。3日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が伝えている。 先月29日から30日にかけて、スペイン東部バレンシア州は記録的な豪雨に見舞われ、大規模な洪水が発生。一部エリアでは1年分を超える降水量を観測したといい、3日時点で死者は200人越え、行方不明者の捜査を求めるリストには2000人以上の名が連なるなど、被害状況は壊滅的。国内では「史上最大クラスの国内水害」と報じられている。 ラ・リーガも、今節は該当地域に本拠を構える『バレンシアvsレアル・マドリード』、『ビジャレアルvsラージョ・バジェカーノ』の2試合を延期に。一方で、残りの8試合は予定通りに開催しており、バルセロナはエスパニョールとの“バルセロナ・ダービー”を3-1で制している。 そんな試合後、チームを率いるハンジ・フリック監督は、バレンシア生まれのFWフェラン・トーレスに言及。負傷離脱中の同選手は、招集外となった選手たちとエスパニョール戦を観戦する予定だった中、今回の水害により欠席。指揮官は「フェランは、故郷の悲劇で大変な思いをしている。私に、欠席する許可を求めてきた。もちろん、私はフットボールよりも大切なものがあることを理解している」と憔悴していることを明かした。 なお、前半だけで3得点を挙げたものの、後半は無得点に終わった他、何度か決定的な形を作られたことについて、フリック監督は「ダービーはいつも複雑。前半は良いレベルを示していたけど、全体的にいつも通りのプレーができておらず、ボールを失いすぎたことで、後半にはペナルティを科せられた。今日に関しては、集中力が少し切れたとしても理解できる」としつつ、「ただ水曜日に向けて、もっと強さが必要だ。大事なのは勝利であり、前半は若手選手も含めて集中力が保たれていたことを強調したい」と語っている。 バルセロナは、ミッドウィークにチャンピオンズリーグのツルヴェナ・ズヴェズダ戦を挟み、10日に代表ウィーク前最後となる第13節でレアル・ソシエダと対戦する。
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