節約のため毎日「シャワー10分」で我慢してたけど、最近寒いので「湯船」につかりたい!「水道代・ガス代」はどれだけ増えてしまうのでしょうか?
年末に近づくにつれ寒さが増してきました。暑いときにはシャワーのみでよかったけれど、寒くなり温かいお風呂につかりたいと考える人も増えてきているのではないでしょうか。ここで気になるのが、ガス代と水道代はどれくらい増えてしまうのだろうかということです。 本記事では「10分のシャワーで済ませる場合」と「お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合」とで、どのくらいガス代や水道代の費用差があるのかについて解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
10分のシャワーで済ませる場合のガス代・水道代は?
まずは10分のシャワーのみで済ませる場合のガス代・水道代を見ていきましょう。今回は東京都在住で、シャワーで40度・120リットルのお湯を利用(10分間程度に相当)する人を想定してシミュレーションし、前提を以下の通りに設定します。 ・東京都の11月の平均水温15度から40度に温める(温度差25度) ・一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80% ・発熱量は1万750(キロカロリー/立方メートル) ・基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用 ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金」の計算式で求められます。この計算式に基づいて計算すると、シャワーを10分間で120リットル使用する場合は、「25(度)×120(リットル)÷{80(%)×1万750(キロカロリー/立法メートル)}×130.46(円/立方メートル))」で約46円のガス代がかかります。 次に水道代です。水道代1リットルあたりの単価は、東京都水道局が公表している目安の0.24円として計算すると、シャワーを10分間使用した場合は、およそ120リットル使うことになるため、水道代は「0.24(円)×120(リットル)」で28.8円となります。 これらのガス代と水道代を合算すると、シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約75円です。
お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合のガス代・水道代は?
続いてお風呂を沸かす+シャワーを10分利用する場合のガス代・水道代について計算していきます。上記の前提を使用するとともに、お風呂は40度・200リットルのお風呂を沸かすことを想定してシミュレーションします。 まずガス代について計算してみましょう。上記前提を使用すると、40度・200リットルのお湯を沸かすのにかかるガス代は「25(度)×200(リットル)÷{80(%)×1万750(キロカロリー/立法メートル)}×130.46(円/立方メートル)」で約76円となります。さらに先ほど計算したシャワー10分間にかかるガス代を合わせると、76(円)+46(円)=122円かかります。 次に水道代を計算すると、お風呂を200リットル貯める場合にかかる費用は0.24(円)×200(リットル)=48(円)となります。さらに先ほど計算したシャワー10分間にかかる水道代を合わせると、48(円)+29(円)=77円です。 これらのガス代と水道代を合算すると、お風呂を沸かす+シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約199円と試算できます。シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約75円のため、1回あたり124円の費用差が生じ、1ヶ月(30日)にすると3720円、3ヶ月にすると1万1160円の差が生じます。