PGAツアーで最近増えている“パターアプローチ”。そのメリットとコツを石井忍コーチに聞いた
グリーン周りでパターを使って寄せるのはアプローチが苦手な人という印象があるが全米オープンではリッキー・ファウラーをはじめトッププロたちがパターを使って寄せる場面を何度も目にした。このことから2024年7月23日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、パターでのアプローチのメリットと寄せのコツを石井忍プロコーチに聞いている。「みんゴル」でもその一部を紹介しよう!
地面が硬く芝が短いならパターのメリット大
「ダフりたくなければトッププロでもパターが安全! 」 今年の全米オープンで世界のトッププロがパターを使って寄せる場面が目立ったのはなぜなのか、テレビ解説も担当した石井忍に聞いてみた。 「率直に言えば『ダフリたくないから』、アマチュアと同じ理由です。今年全米オープンが行われた『パインハースNo.2』は地面がとても硬かったので、ウェッジだとバウンスが跳ねるリスクが高かった。でもパターならダフリ・トップのミスを気にせず、距離感に集中できます。加えてフェアウェイの芝足が短く転がりの抵抗が小さかったので、トッププロでもパターで転がしたほうが安全と判断する場面が多かったんだと思います」 プロでもダフリのリスクが多い場面では自然とパターが選択肢に入る。地面の硬さに関係なく打点ミスの多いアマチュアにとっては、パターの優先順位が高くなるのは合理的。恥ずかしいことではないのだ。
使いどころ①
地面が硬くて跳ねそうなライ 地面が硬く、ウェッジを使うとソールが跳ねる危険が高い場合など、地面の影響でダフリやトップが出やすいライでは、打点ミスのないパターが有利。