ゴルフウエアの上に羽織るとなんか違う気が… ハーフターンでレストランを利用するときもジャケットは着用するべき?
ハーフターンの食事休憩のときだけはジャケットはなくても可
多くのゴルフ場では、クラブハウス内のドレスコードとしてジャケットを着用するように定められています。そのため、チェックインやチェックアウトの際、さらにはラウンド前後にクラブハウスでくつろぐ際も、それなりにフォーマルな格好をしなければなりません。 【画像】ピチピチのシャツで乳首が浮いてるのはNO! これが女性から見た「NGな男性ゴルファー」5選です
しかし、前半の9ホールを終えてハーフターン中にレストランを利用するときにもクラブハウスに立ち入りますが、ゴルフウエアを着ているうえにジャケットはロッカーにしまったままなので、身なりを整えた方がいいのか分からない人もいるかもしれません。 ハーフターンでレストランに行く場合であっても、ジャケットは着用するべきなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。 「一部の名門コースでは、レストランを利用する際もジャケットを上に着て入るように定めているところも見受けられますが、個人的にはハーフターンの食事休憩のときだけはジャケットはなくてもいいのではないかと思います。なぜなら、ジャケットは中に着るシャツや下にはくパンツとセットで、色やデザインなどをコーディネートしたうえで羽織るからこそ自然に見えるものだからです」 「ところが、食事休憩の際は前半の9ホールから帰ってきたそのままの服装でレストランに入ることになるので、ゴルフウエアを着てさらに足元はスパイク付きのシューズをはいています。そのファッションにジャケットを着るとなると、TPO的にも中途半端ですし、周りから見ても違和感を覚えるように見える可能性が高いです」 「よって、わざわざロッカールームまで戻ってジャケットを着直してくることは、一部のゴルフ場がそのように決めている以外では必要ないでしょう」
日本のゴルフ場はドレスコードの意義をはき違えている?
また飯島氏は、最近のゴルフ場やゴルファーは「何のためにジャケットを着るのか」をあまり意識していないことによって、着こなしがチグハグになってしまっていると話します。 「特に『クラブハウス内ではジャケットを着なければならない』ということが強調され過ぎた影響で、おかしな着こなし方が増えているのではないかと思います」 「確かにクラブハウスの落ち着いた雰囲気に合うような服装でいることは大切です。しかし『正式な場所や厳粛な場所にふさわしい服=ジャケット』という考え方がシンプルで分かりやすかったのと同時に、その考え方が誇張され過ぎてしまっている気がします」 「本来ならジャケットを合わせないはずの服装に無理やりジャケットを着た結果、傍から見ればバランスが悪いファッションになっていることがよくあると感じるのです」 「最近は生地や質感がカーディガンのような『ソフトジャケット』を着る人も増えました。場のTPOに合わせたうえでトータルコーディネートとして不自然にならなければ、無理をしてまで堅苦しいブレザーのような生地のジャケットを着なくても大丈夫なのではと考えます」 海外のゴルフ場はスループレーが基本となっているので、食事はラウンドが終了してから取るのが普通です。そのため、レストランを利用する際はゴルフウエアから着替え、場合によってはジャケットにネクタイといったかなりカッチリとした身なりで入店します。 一方、日本においてはプレーを途中で中断して食事をする人が多く、さらにドレスコード自体に触れる機会も少ないことから、ある意味で「滑稽な」服装になってしまっているのが現状なようです。 近年では、国内でもスループレーを選択する人や外国人が日本へゴルフをしに来るケースも増えています。日本のゴルフ場も国際化が求められる中で、このような身なりに関する慣習も変えていった方がいいのかもしれません。
ピーコックブルー