早稲田大学が大会初登場。近畿大学は初の4強へ。第61回全国大学選手権・準々決勝
12月21日(土)の東京・秩父宮ラグビー場では、関東大学対抗戦の覇者・早稲田大学が大会初登場。関西リーグ3位の近畿大学とぶつかる。
近畿大は一週間前の3回戦で福岡工業大学に74-12で大勝(和歌山・紀三井寺)。
雨中戦で74得点を挙げた近畿大の中村志主将は、前半は攻守でボールロストが増えながらも「後半フォワードがしっかりアタック・ディフェンスともに前に出て、展開力があるバックスでスコアすることができた」と、ゲーム中の修正力について手応えを語った。
2021年の関西リーグ開幕戦で前年度王者の天理大学を破るなど、周囲をアッと言わせてきたのが“近大”だ。今季のリーグ最終戦では、関西王者・京都産業大学を破った関西学院大学に劇的勝利(29-22)している。
今週末の相手は優勝候補と目される早稲田大だが、挑戦者としての立場はむしろ追い風なのではないか。さらに近畿大には歴史の創造というモチベーションもある。
「チームの目標としては『関西1位、全国ベスト4以上』があったのですが、関西Aリーグでは3位に終わってしまい、自分達の思うような結果が出せませんでした」
「(しかし)全国ベスト4という目標に対しては、また新たなステージで(試合が)できます。4年生を中心にベスト4以上になれるチームだと実感しているので、あとはしっかり来週の試合に勝って新たな歴史を刻みたいと思います」(近畿大・中村主将)
すでに近畿大は2002年度以来22大会ぶりのベスト8(最高成績タイ)に到達している。ベスト8の先はチーム未踏の世界。今週末が、歴史を刻むチャンスだ。
近大附属出身のPR稲場巧らを擁する強力スクラム。大学生で唯一のパリ五輪男子7人制代表に選出されたWTB植田和磨がいる伝統の高速バックス。上級生を主軸に据えたチームは接戦にも強い。