早稲田大学が大会初登場。近畿大学は初の4強へ。第61回全国大学選手権・準々決勝
ハーフ団は若いがスキル豊富なSH渡邊晴斗(20歳)と SO西柊太郎(19歳)。CTB嶋竜輝と浪速高校出身のCTB藤岡竜也は攻防に秀でる。そしてフィニッシャーのWTB植田和磨は、唯一の先発変更であるWTB西端玄汰と両翼を担う。
かたや優勝候補筆頭の声もある早稲田大。
3週間前の100度目の早明戦は、宿敵・明治大学と3点差(27-24)の歴史的死闘。明治大にも勝機はあったが、今季注力しているディフェンスで最後は勝ち切った。
さらには対抗戦で大学3連覇王者・帝京大学も苦しめたスクラム。バックスでは大型ルーキーSO服部亮太、WTB田中健想を擁し、センターコンビはプレイメーカーの野中健吾、攻守に強い福島秀法。そして最後尾には現役日本代表の2年生FB矢崎由高・・・。
穴の見当たらない充実の布陣で、2019年度以来の『荒ぶる』(優勝時にのみ歌える第2部歌)へ邁進している。
早明戦後、早稲田大の大田尾竜彦監督は、大学選手権までの3週間の使い方に言及していた。
「試合(準々決勝)まで3週間あります。まず1週間はスキルのところをやりたいです。また今日(早明戦)ラインブレイクが2回あったので、アンストラクチャーからのディフェンスの整備です。オフサイドラインで足が止まっていたので、そのあたりに着手できればと思います」
3週間前の早明戦からのスタメン変更は2名。大学屈指のキャリアーであるLO栗田文介が先発復帰。そしてフルバックは日本代表の矢崎がメンバー外となり、神奈川・関東学院六浦出身の植木太一が入った。
HO佐藤健次主将を始めとする先発フロントロー(PR杉本安伊朗、PR亀山昇太郎)らその他先発メンバーは変わらず。リザーブのHO安恒直人、PR山口湧太郎、PR新井瑛大も変わらず後半出場に備える。
伝統的にみてもプラン遂行力に長ける早稲田大は、序盤から用意周到なプレーで畳みかけることが多い。近畿大としては、スタートダッシュを決められて追走する展開は避けたい。逆に序盤でリードする展開で、焦りを誘いたいところだ。