「エンゼルスと97億円の大型契約」菊池雄星が自ら作った野球施設「King of the Hill」で伝えたいこと「悩んでいる選手に使ってほしい」
プレーを解析・データ化して生かせる環境
菊池は胸を張り、こう続ける。 「選手はオフシーズンに答え合わせができる場所が必要だと思うんです。皆、オフにブルペンで投げて調子がいい、ケージで打って調子がいいと言ってキャンプインしますが、紅白戦やオープン戦に入ると感覚の違いが起きることがあります。K.O.H.ではプロ野球選手同士、若手選手同士が思い切り投げて、思いきり打つ対戦をしてほしいと思っています。もちろん寒いと怪我につながることもあるので、K.O.H.は最高30度まで上げられるように温度管理して、ヒットトラックス(Hit Trax)やトラックマン(Trackman)などのメジャーの動作解析などを全部入れて、そのプレーを解析し、データ化して選手たちがプレーに生かせる環境になっています」 プロ野球、そしてメジャーで菊池は時に悩み、苦しみ、考え、状況に応じて様々な専門家からアイデアやサポートを受けて今の地位を確立した。 「プロ野球の特に悩んでいる若手選手に来てほしいんです。彼らがプロ選手相手に投げて打ったりする中で課題を見つけ、2月のキャンプで初日から実戦でアピールできるっていう状態を作りたいなって。それが可能な施設ですし、そうなってほしいと思っています」 もっと野球が上手くなりたい、自分はもっとできるはず。 そんな思いの選手たちと共に球界の「虎の穴」になるのか今後も注視していきたい。 <前編から続く>
(「メジャーリーグPRESS」及川彩子 = 文)
【関連記事】
- 【前編から読む】「僕は一番叶えたいことは誰にも言わない」構想5年…菊池雄星が故郷・花巻に野球施設を建設したワケ「誰かの夢を応援するって楽しいじゃないですか」
- 【写真】えっ、130キロを持ち上げる菊池雄星!息子の嶺雄(れお)君にボールを投げる姿も…雄星が故郷に建てた野球施設「キング・オブ・ザ・ヒル」の全貌と最新機器を見る!
- 【人気】「あれはオオタニがテオスカーを気遣ったんだ」ドジャースの控え捕手が語る“大谷翔平の優しさ”「オオタニはスターだし…緊張したよ」チームメイトの証言
- 【話題】「正直、オオタニに不安もあったよ」ドジャース現地ファンに聞いた“大谷翔平への本音”「野球に興味がない人もオオタニを見に来る」
- 【衝撃ルポ】「史上最悪のシーズンだったよ」大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…球団ワースト99敗、番記者に聞いた「ファンはオオタニにモヤモヤ」