夜にこそ引き立つ独特の色彩。「ベルルッティ」の服や靴とともに、真夏の夜の街をぶらつく
オーソリティゆえの深く豊かな表現力
ビスポークシューズのアトリエとして1895年に創業以来、今日までレザーと向き合い続けてきたベルルッティ。そのレザーに関するノウハウが他の追随を許さないことは、新しいスエードのボンバーブルゾンを見れば明らかだ。 ベルベットのように繊細でなめらかな肌ざわりに加え、グラス(草)と名付けられた絶妙なカラーリングにより、スエード特有の陰影も手伝い、あたかも苔むした森を思わせる奥深い美しさを湛える。 ベーシックなブルゾンだからこそ、大人らしく個性を演出できるこんな一着で差をつけたい。
上級者に見せるマテリアル使いの妙
一見スタンダードなフィールドジャケットは、カーキのコットンをベースに胸部のみ同色の上質スエードに切り替えたバイマテリアル仕様。 光の加減で素材感のコントラストが際立ち、奥行きのあるラグジュアリーな表情を演出する。控えめながらも個性を表現できる、まさに大人のワードローブである。 繊細な素材使いを活かすべく、全体の色みを抑えてシックにコーディネイトするのが◎。
モダンで涼しげなセットアップが活躍
男のワードローブに欠かせないネイビーのセットアップ。ベルルッティはウール製のリップストップ生地を採用。格子状の織り地がモダンな表情を演出するだけでなく、通気性にも優れたこれからの季節に最適な生地だ。 芯地類を極力省いた夏向けのアンコンストラクション仕様により、着心地は柔軟かつ軽やか。 ブルー基調にホワイトで靴などの絵柄をあしらった、シルク製の開襟シャツなどでノンシャランに着こなしたい。 長山一樹(S-14)=写真 吉野 誠=スタイリング 松本和也=ヘアメイク 竹石安宏(シティライツ)=文 島田 明=ディレクション
OCEANS編集部