早大FB矢崎由高 値千金の勝ち越しトライ 100回目迎えた伝統の一戦、次世代へ「歴史は途絶えることはない」
◆ラグビー◇関東大学対抗戦 早大 27―24 明大(12月1日、国立競技場 観衆4万544) 対抗戦で100回目の対決を迎えた早大―明大による「早明戦」は、早大が27―24で競り勝って7勝目。17季ぶりに7戦全勝とし、6季ぶりの対抗戦Vを決めた。後半21分に勝ち越しトライを挙げたFB矢崎由高(2年)は「17年ぶりの全勝優勝をチームで勝ち取ることができてよかった。伝統ある試合に出られて光栄。いち早明戦として、勝ち切れたことはうれしかった」と、うなずいた。 見せ場は17―17の後半21分。相手インゴール前でボールを持ち、タックルを外すと前進。最後は2人を引きずって、倒れ込みながら右手を伸ばした。「(前が)開いていたから行った」と淡々と振り返ったが殊勲の勝ち越しトライ。今夏、日本代表デビューしてマークが厳しくなる中でも「自分のプレーが変わることはない」と、自らの仕事に徹しチームを勝利に導いた。 「自分の年齢(20歳)の5倍。すごいこと」と、実感を込める対抗戦100回目の歴史。伝統校の一員として、次世代を担っていく。矢崎は「もちろん、これまで築き上げてきてくれた先輩たちの歴史というのは、途絶えることはない。その一員になれることを誇りに思うし、責任のあること」とコメント。次なる戦いは、学生王者を目指す大学選手権。5季ぶりの「荒ぶる」へ「チームとしてやってきたことを、もう一度精度をあげて、磨きをかけていけたら」と語った。
報知新聞社