“ロリィタの聖地”でジャスコが16年ぶりに復活 「下妻物語」20周年イベントで
茨城県下妻市のイオンモールが、5月25、26日の2日間限定でかつての姿であるジャスコに変わった。「イオン」の屋外看板が「ジャスコ」になり、さらに店内ではテーマソング「ジャスコで逢いましょう」が一定時間おきに鳴り響く。親会社のジャスコは2001年に企業名をイオンへ変更したことに伴い、11年までに傘下の総合スーパーの名前をジャスコからイオンに統一したが、下妻店は08年に名称変更に対応している。実に16年ぶりの懐かしい光景にタイムスリップした。 【画像】“ロリィタの聖地”でジャスコが16年ぶりに復活 「下妻物語」20周年イベントで
同イベントの仕掛け役は、イオンモール下妻店社員が中心の「ロリィタの聖地しもつま 実行委員会」だ。下妻の知名度を世界的に広めた映画「下妻物語」を覚えているだろうか。ロリィタファッションをこよなく愛する高校生の竜ヶ崎桃子(深田恭子)が、偶然の出会いから地元暴走族の白百合イチゴ(土屋アンナ)と友情を育むコメディーである。フランスやアメリカでは「カミカゼ ガールズ(KAMIKAZE GIRLS)」のタイトルで知られるヒット作だ。劇中で登場人物らがジャスコについて言及する場面がある。同作が今年で公開20周年を迎えることを受けて、地域活性化を図るためイオンモール下妻店の社員たちが実行委員会を結成した。
作中で“ダサい”扱いのジャスコ
なぜイベントの舞台に?
「下妻物語」は、ジャスコを“ダサい”店の象徴として、ネガティブに描いている。例えば、ロリィタファッションを代表するブランド「ベイビーザスターズシャインブライト(BABY, THE STARS SHINE BRIGHT以下、ベイビー)」の社長が、主人公・桃子の刺しゅうスキルを見込み、商品サンプルへのデコレーションを依頼する場面がある。桃子はプレッシャーを感じて引き受けるかどうか迷う中、ヤンキーのイチゴは、「それを作らなきゃ、それを着たい人はどうするんだよ。ジャスコで済ますしかねぇじゃんか」とジャスコを引き合いに出しながら、背中を押す。