LDKとつながるフラットなデッキがある間取り。晴れた日はカフェ気分を満喫
タイルデッキはデザインもコスパもいい
デッキをつくる場合、通常、タイルかウッドの選択肢になることは知っていました。設計士によると、タイルデッキは、ウッドデッキに比べ耐久性が非常に高く、再塗装やシロアリ対策などのメンテナンスが、ほとんど必要ないとのこと。 樹脂製のウッドデッキという選択もありましたが、見た目も好みのタイルデッキにしました。 初期費用は、ウッドに比べタイルの方が高め。しかし、耐久性が高いので、長期間で考えるとコストパフォーマンスがよいという、設計士のアドバイスがあったことも、タイルデッキ採用の決め手となりました。 住んでからまだ5か月ですが、ノーメンテで引き渡し当時のまま、きれいな状態をキープできています。
大きめの600角タイルで高級感を演出
タイルのサイズは、600角(600×600mm)のタイルを採用しました。大きめのタイルにすることで、デザイン的にゆとりが生まれ、高級感を演出することができました。 タイルを選ぶ際は、実際にタイルメーカーのショールームに足を運び、実物を見て選びました。サイズもそうですが、色味や質感など、じつにさまざまなタイルがあって、見ているだけで楽しかったです。 タイルデッキはぬれると滑りやすいのでは? という不安がありました。しかし、外床用のざらざらとしたものを選んだので、ぬれているデッキに出ても、まったく滑ることはありません。
フラットデッキを実現してくれたマルチフット工法
設計担当者から、通常の工法だと掃き出し窓とタイルデッキの間に、段差が生じてしまうと聞きました。理由は、壁面を流れる雨水などが建物内部に入ることを防ぐ、「水切り」と呼ばれる金物より上には、床面をつくれないからだそうです。 タイルデッキの場合、設置できる高さはこの「水切り」の下が最大となるため、掃き出し窓から段差が生じます。 この段差の問題を解消するため、設計士から提案されたのがマルチフット工法。これは、デッキの基礎にプラスチック製の台座を設置し、その上にタイルを置いていく工法。 これで本来は水切りまでしか上げられないタイルデッキの高さを、窓枠ギリギリまで上げることができます。比較的安価に窓枠とデッキの段差を、埋めることができる工法だそう。
気になるのは夏場、想像以上に熱くなること
想像してはいたのですが、やはり夏場はタイルが劇的に熱くなります。想像以上でした。素足でデッキに出ると、やけどしてしまうほどです。デッキに出るときはサンダルを履くので、熱々のデッキに足が触れることはないのですが…。 正直、この夏の日中は、デッキに出られませんでした。今後、直射日光がデッキに当たらないように、タープを張るなどの工夫をしたいと思います。
木暮悠人