【40代・50代 老け見えの原因】歯の着色汚れ「赤茶ぐすみ」の簡単対処法を歯科医師・石井さとこ先生が教えてくれた!
歯科医師・ 口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生が、「コロナ禍以降、増えた気がする」と口にするのが歯の“赤茶ぐすみ”。一気に老け見えする“赤茶ぐすみ”だが、簡単なケアで予防できるとか!
歯の“赤茶ぐすみ”は、老け見えの赤信号
「マスクから開放されつつあるこの頃です。やっと口もと全開放で、すれ違う人の笑顔がキラキラして見えます。口紅も売れ行きが好調だそうです。若い世代の女子は濃い赤を選んでてキレイなお肌が映えてみえます…が、あれ?前歯がなんかくすんでる? せっかくの笑顔とメイクが一発で台無しになるのが“前歯に口紅”なんです。歯紅(はべに)ともいいます。この歯紅、以前は妙齢の女性が多かったですが今や年齢関係なく起きています。 しかも悲しいことに本人は気がつかず、周りはしっかりと気がついていてさりげなく注意するのも憚られる感あります。歯紅の怖いところは時間の経過とともに滲み、広がり、赤茶色の歯の色に見せていきます。これが“赤茶ぐすみ”。せっかくの若見え美人が一気に老け見えに転落します」と、石井さとこ先生。
乾燥の季節こそ、歯ぐすみ警報
「歯がくすむ原因は、大きく分類すると1生活習慣、2虫歯、3加齢になりますね。歯紅は1の生活習慣に起因しています。どんな生活習慣?それは、あのマスク生活で身についてしまった口呼吸です。息苦しさからマスク下で口呼吸になるケースはコロナ禍で増加しましたが、結構これを引きずっている方も多いです」 口呼吸がくせになると、まず唾液が減り、口内の乾燥が進む、と石井先生は続ける。 「唾液は口内を潤わしながら、汚れを洗い流し、歯の表面を虫歯にならないように守る働きをする天然のデンタルリンスですが、口呼吸が唾液の敵になるんです」 口呼吸は呼吸が浅くなるので、体も緊張状態になるためネバネバ唾液が出るのだとか。 「リラックスした鼻呼吸は深い呼吸なので洗い流し効果の高いサラサラ唾液が出てきます。サラサラ唾液こそ歯紅がつきにくい、つまり歯の“赤茶ぐすみ”を予防してくれる望ましい唾液なのです」