コスパ最強ボール2024 キュキュッと止まって安けりゃ最高だ!スピン系編
ドライバー調査「総距離No.1はスネル『MTB PRIME X』」
良し悪しの目安が分かったところで、次は個々のモデルの性能を調査。ドライバーテストでは、キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」ロフト角10.5度で、ヘッドスピードが46m/sになるように打ってもらった。総距離(TOTAL)を目安にスピン量(SPIN RATE)に注目。 ※トラックマンのデータはHS46m/sに近くプロが納得のいった弾道のみを表示(並びは価格順)
「総距離の結果は、1位スネル『MTB PRIME X』の277.2yd。2位タイトリスト『ベロシティ』の274.6yd、3位はスネル『MTB PRIME』と本間『TW-X』がタイで274.5yd。ディスタンス系の1位だった本間『D-1 スピードモンスター』の282.0ydには届かないまでも、平均するとそれほど大きく変わらない。スピン量も特に多く入っているわけではなく、ディスタンス系とほぼ同じ2000rpm台前半に収まっていました」
アプローチ調査「スピン量No.1は本間『TW-X』」
次は、より差が明確に出そうなアプローチテスト。三浦技研「TW-01 ウェッジ」の58度で、キャリーが30ydになるように調整して打ってもらった。スピン量(SPIN RATE)を目安に打ち出し角(LAUNCH ANG.)にも注目。 ※トラックマンのデータは、30ydに近くプロが納得のいった弾道のみを表示(並びは価格順)
「スピン量の結果は、1位本間『TW-X』の6946rpm。2位キャロウェイ『スーパーソフト』の5823rpm、3位テーラーメイド『ツアーレスポンス』の5716rpm。全体的にも5000rpmを下回ったのは『ベロシティ』のみ。同じ距離を打っているのに打ち出し角は30度より低めに出ているモデルが多く、コスパを求めるモデルでも低く出てキュキュッと止まるツアー系に近い特長が表れていることが分かります」
「ヒット感+乗り感」に価格を加味したベスト5は!?
ドライバーとアプローチの結果を総合的に判断し、価格とのバランスを加味したうえで日下部プロにおすすめのベスト5を選んでもらった。 「スピン系になると、プロ仕様の7000円台ツアー系モデルとの価格差がそれほどない点から、値段か性能かどちらを取るかで悩むところだと思います。1000~2000円の差ならプロと同じほうがいいという声もあれば、逆に性能がほぼ一緒なら1000~2000円安いほうがいいという声も多いでしょう。今回は、後者の方に参考になるランキングとして選びました」