「学校に行っていない僕は大人になれないんだ」長男の言葉に絶句。親子の《とまり木》を作ると決心した7児の母
【●子ども向けオンライン活動】 子どもたちが交流できるオンラインコミュニティーや、多彩なテーマで話し合う「こども哲学カフェオンライン」などを定期開催。 フリーバードキッズオンラインサロン 【●当事者実態ニーズ全国調査】 不登校の子どもたちや家庭のニーズを調査し、政策提言等につなげていく活動を主催しています。 実態ニーズ報告シンポジウム | 多様な学びプロジェクト 「活動する中で、子どもたちに寄り添う保護者・支援者の方々も、悩みを共有できる場や学びの機会を強く求めていることを改めて実感しています。だからこそ、当事者のニーズや生の声を発信し、社会課題の上流から変えられるよう、政策への提言や調査活動に今、力を入れています。関わってくれるメンバーも、自分たちの活動が同じ悩みを抱える人の力になれるかもしれない、と非常にエンパワーメントされているようです」
活動の中でわかってきた不登校の子どもたちの心
「多様な学びプロジェクト」を通じて、学校外で学ぶたくさんの子どもたちと接してきた生駒さん。 その中では、たくさんの気付きがあったそうです。 「自分の言葉や意見をしっかり持っている子がとても多いな、と感じます。だからこそ、『みんながやっているから』『学校で決められていることだから』といった理由に流されることなく行動し、納得して前進しようとするのかもしれません。その意味で、たくさんの可能性を秘めていると感じますね」 また、「自分は学校に行けない」ということで自分を激しく責め、傷ついている子どもがたくさんいることも再認識したそうです。 「1日中ゲームをしたり、動画を見たりして過ごすお子さまがとても多く、保護者のかたからは心配する声もいただきます。でも傷付いている子どもにとって、ゲームや動画に没頭する間は、自分を責めずにいられる時間なんです。不登校の問題に詳しい心理カウンセラーの内田良子さんは講演会などで、『不登校の子どもにとってゲームは命の浮き輪』とおっしゃっているほどです。」 生駒さんが不登校経験者から聞いたところでは、不登校初期には、予想外の展開が起きるゲームは怖いから同じゲームしかできない時期もあったそうです。 「少しずつ心の傷が癒えれば、他のゲームをしたり、家族と雑談したりと、徐々に多様な行動ができるようになっていきます」 ただ、「傷が癒えるには時間がかかることは知ってもらいたい」と生駒さんは言います。 「保護者のかたに聞くと、『1年くらいゲームばかりしていた』という声もあります。それほどの長期間、お子さまに寄り添い続けるのは保護者のかたもつらいと思うので、悩みを分かち合える仲間を見つけられるとよいですね。私たちの活動に参加していただいてもよいし、とまり木サイトで不登校のお子さまを持つ保護者の会を探すのも一つの方法だと思います」