「学校に行っていない僕は大人になれないんだ」長男の言葉に絶句。親子の《とまり木》を作ると決心した7児の母
多様な活動で認知度が高まる
生駒さんが協力メンバーと共にまず手がけたのは、学校外で学ぶ子どもたちが気軽に立ち寄れる場所「街のとまり木」づくりでした。 また、協力者を募って「街の先生」になってもらい、子どもたちに多様な学びを提供する活動も開始。 「ただ、利用者の声を聞いてみると、『まだ人に会うのが怖いからリアルな場に出かけるのが難しい』『とまり木が遠方で子どもを連れていけない』という声も。場所を提供してくれるかたからも、運営に関する相談が寄せられるようになり、やり方を見直す必要性を感じました。そこで、試しにオンラインで講座を行ったところ反響が大きく、子どもたちが交流できるサロンと、保護者や支援者を対象とした大人が交流できるサロンと講座をつくることにしました」 間もなくコロナ禍になり、オンラインミーティングが浸透し始めたことも影響して、生駒さんらの活動はメディアでたびたび取り上げられ、入会者数も急増。2022年には、生駒さんが代表理事となり「NPO法人多様な学びプロジェクト」の設立に至りました。 現在、「多様な学びプロジェクト」では、次のような活動を展開しています。 【●とまり木オンラインサロン】 多様な学びに興味のある保護者や教育関係者に開かれた、オンラインをベースとするコミュニティー。 保護者や支援者のかたは、交流会で悩みを共有したり、講座で子どもの学びに役立つ情報をキャッチしたりできます。 とまり木オンラインサロン
【●学校への依頼文フォーマット】 「学校への依頼文」フォーマットを公開します|多様な学びプロジェクト より 不登校のお子さまがいるご家庭では、出欠連絡をはじめ学校との連絡でお困りのケースが多く見られます。 そこで2022年に、保護者のかた約630名の声をもとに、学校と家庭とのスムーズなコミュニケーションに役立つ書き込み式シートをとまり木オンラインサロンメンバーの自主企画で作成。誰でも自由にダウンロードして利用できます。