【ウインターカップ女子展望】3連覇を目指す京都精華学園に対して岐阜女らライバル校が女王の壁を乗り越えられるか?
2年間全国大会に縁がなかった昭和学院は、インターハイで準決勝まで勝ち上がった。京都精華学園相手にリードを奪う時間帯を長く作るなど、前田珠涼と藤松柚乃を軸に3Pショットで主導権を握ることができる。日本代表としてFIBA U17ワールドカップを経験した180cmの山下笑伶奈は、インサイドでもアウトサイドでも得点できるセンター。世界の強豪と戦った経験を留学生相手に活かせるかが、昭和学院がメインコートまで勝ち上がるために欠かせない。
インターハイの3回戦で京都精華学園に土壇場で逆転負けを喫した桜花学園は、初戦で聖和学園と対戦することになった。桜花学園の阿部心愛と聖和学園の阿部友愛は双子の姉妹で、共にチームに欠かせない大黒柱だ。両校は能力の高い選手を揃えるだけでなく、オフェンスの遂行力も高いことでも共通している。阿部姉妹のマッチアップは多くのファンが楽しみにしているはずだが、センターでマッチアップする白石弥桜と内田理香のどちらが活躍するかも、勝負の行方を左右する大事なポイントになるだろう。1回戦で顔を合わせるのは非常にもったいない気もするが、この試合の勝者は準決勝で京都精華学園にチャレンジする機会を得たとしても不思議ではない。
ダークホースをリストアップするならば、U17日本代表の清藤優衣を擁して福岡県予選を制した精華女、U18トップリーグで京都精華学園に勝った慶誠。桜花学園対聖和学園を除いた1回戦の好カードとしては、札幌山の手対東京成徳大、大阪薫英女学院対四日市メリノール学院の2つをあげておきたい。
文:青木崇
青木 崇