【ウインターカップ女子展望】3連覇を目指す京都精華学園に対して岐阜女らライバル校が女王の壁を乗り越えられるか?
厳しい戦いを勝ち抜いてインターハイ3連覇を成し遂げた京都精華学園は、U18トップリーグで慶誠に61対69で敗れたものの、最終戦でインターハイに続いて岐阜女に競り勝って優勝。ウインターカップでは2年連続の三冠達成を目指す。山本綱吉コーチの下、中学校と高校が一緒に練習し続けていることもあり、他のライバル校に比べるとチームとしての完成度が高く、良好なケミストリーを構築している。
インサイドを支配できる留学生のユサフ・ボランレ・アイシャットに対し、林咲良を筆頭にしたガード陣がしっかりボールを供給できる。ユサフへのマークが厳しくなっても、スターターとして昨年の優勝を経験している橋本芽依と桃井優が3Pショットで相手にダメージを与えられる。今年先発に定着した石渡セリーナは数字に出ない部分での貢献度が高く、トップリーグで1年生の谷彩南と満生小珀も成長し、選手層の厚みが増している。組み合わせを見た限り、準決勝までは着実に勝ち上がってくる可能性が非常に高い。
昨年のウインターカップ決勝から京都精華学園に惜敗続きの岐阜女は、優勝候補の2番手であり、三冠を阻止する可能性を秘めたチーム。U18トップリーグでは64対71のスコアで敗れたものの、留学生のディヤイネイが故障で不在の中での結果。仮にウインターカップも同じ状況で戦うことになっても、岐阜女は持ち味の厳しいディフェンスを武器に勝つスタイルは変わらない。
三宅香菜と杉浦結菜の2年生がオフェンスの軸にしながら、安藤美優ら3年生がしっかりとサポートする形ができている。初戦でインターハイの準決勝で1点差で競り勝った東海大付属福岡と対戦することが濃厚も、ここで勝利を手にして自信をつかめば、京都精華学園にチャレンジするまでの道のりで大きく前進することになるだろう。
インターハイで3位となった東海大付属福岡は、県予選で精華女に敗れてノーシード。1回戦に勝つと2回戦の相手が岐阜女。ディヤイネイの出場時間が限定された場合、チャラウ・アミがインサイドで優位に立てる。岐阜女の強固なディフェンスに対し、根間芙奈がゲームメイク、東口紅愛が得点面で貢献できるかが、ビッグゲームをモノにするためのカギになりそうだ。