父と同じ道を進む佐藤凛太郎「コースに早く慣れてQ1から攻められるように」/第71回マカオGPプレビュー
11月14~17日にマカオのギア・サーキットで開催される第71回マカオグランプリ。同大会のメインレースとして開催されるFIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップ(FRワールドカップ)に、日本のFIA F4を戦う佐藤凛太郎(TGM Grand Prix)が参戦する。 【写真】第48回マカオグランプリを制した佐藤琢磨 初めての海外四輪レース、そしてFR、公道コースと初めて尽くしの一戦を迎える凛太郎は、「想像以上にバンクがある路面だと感じました。アップダウンも多く、白線の先は壁というのはやっぱりびっくりです!」と、ギア・サーキットの印象を語った。 「路面がバンピーで、かなり常設サーキットとは違うと思います。その感触を明日(走行初日/14日)実際に走って確かめるのが楽しみです」 事前にシミュレーターを活用したトレーニングも実施して初のグランプリレースに臨む凛太郎。週末に向けた目標をこう語った。 「フリー走行1回目はぶつかることなく、1周でも多く走れるように挑みます。コースに早く慣れて、(初日午後に行われる)予選1回目から攻められるように、フリー走行1回目から早めにこのコースを掴めるようになりたいなと思います」 今季日本のFIA-F4で四輪デビューを飾った凛太郎は、2020年から3シーズンにわたって海外でカートレースを戦ってきた。 「今回参戦するドライバーの顔ぶれを見ると、(カート時代を戦った)知っている人が多かったですね。カート時代を思い出して、彼らとバトルとなってもしっかりと結果を残せるようにしたいです」 そんな凛太郎にとって、FRマシンでの実戦は初めてだが、事前に富士スピードウェイにて1回、今回搭乗する車両でテストを経験している。 「ダンフォース量がFIA-F4とぜんぜん違いますね。ブレーキングも固く、スピード感、ブレーキングの勢い、そしてタトゥースのステアリングは結構重いです。また、ターボエンジンなのでちょっとしたターボラグも初めての経験でした」 初めて尽くしのなか、マカオグランプリという大舞台を迎える凛太郎。ただ、その表情は明るく「早く走りたい」という思いが表情にも現れていたように感じた。 「僕はお父さん(佐藤琢磨/2001年のウイナー)の経歴や結果を誇りに思っています。そのため、僕もお父さんと同じ道を進みたいと思いました。なので、マカオGPを走れるチャンスがあれば、とずっと思っていました。いい結果を残せるように頑張ります」 第71回マカオグランプリ、明日のFRワールドカップは、走り始めとなるフリー走行1回目は日本時間10時15分から行われ、続いて日本時間16時25分から予選1回目が行われる。 [オートスポーツweb 2024年11月13日]