夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング8位。戦力ほど価値がない…。元日本代表復帰もほぼ変動なし
2024年の明治安田J1リーグは、夏の移籍市場の登録期間が8月21日で締め切られた。どのクラブも選手の補強や放出の動きがあり、戦力がアップしたチームもダウンしたチームもある。今回はデータサイト『transfermarkt』のデータを基に、J1リーグ全20チームの総市場価値をランキング化して順位ごとに紹介する。
8位:ヴィッセル神戸 監督:吉田孝行 J1リーグ順位:5位 総市場価値:1653万ユーロ(約26億4480万円) 最高額選手:武藤嘉紀、マテウス・トゥーレル(140万ユーロ/約2億2400万円) 2023シーズンのJ1リーグ王者であるヴィッセル神戸は、総市場価値が1653万ユーロ(約26億4480万円)でリーグ8位となっている。 6月24日時点の総市場価値は1630万ユーロ(約26億800万円)で、今夏のマーケットで大きな変動はなかった。ヨーロッパで長くプレーした森岡亮太が8年半ぶりに復帰したことへの期待はあるものの、33歳のベテランは市場価値が40万ユーロ(約6400万円)で、このランキングへの影響はさほど大きくない。 チームトップの市場価値は、武藤嘉紀とマテウス・トゥーレルの140万ユーロ(約2億2400万円)が最高額で、宮代大聖が100万ユーロ(約1億6000万円)で3位につけている。 前シーズンの優勝チームで、今シーズンも上位に位置している神戸が市場価値で8位にとどまっている理由の一つは、主力選手の高齢化だろう。武藤は32歳でチームトップタイの市場価値を持つが、ニューカッスル時代は1000万ユーロ(約16億円)の市場価値だった。34歳の大迫勇也は70万ユーロ(約1億1200万円)、33歳の山口蛍は60万ユーロ(約9600万円)、同じく33歳の酒井高徳は50万ユーロ(約8000万円)で、市場価値のピークを過ぎた30代の選手が多い。 その一方で、24歳の宮代と佐々木大樹(90万ユーロ/約1億4400万円)のように、市場価値を高めている途中の若手もいるだけに、若手とベテランがかみ合えば、総市場価値が8位であっても、昨シーズンのような成功をつかむことは不可能ではないはずだ。
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