ワインとアートと建築が融合 南仏シャトー・ラ・コストで「夜」の展覧会
アート作品が点在するシャトー
シャトー・ラ・コストにはこの展覧会以外にも、見るべきア-ト作品が数多くある。到着したゲストたちをまず出迎えるのは、水面に浮かぶルイーズ・ブルジョワのクモの彫刻。エントランスには、巨大な人体解剖模型のようなダミアン・ハーストの彫像が立っている。 また、シャトー・ラ・コストは毎年、現代アートを代表する作家を招き、新たな建築物や彫像、インスタレーションを制作している。これまでに招へいされているアーティストは、アイ・ウェイウェイやジェニー・ホルツァー、アンディー・ゴールズワージーなど。 ほか建築家のフランク・ゲーリー、レンゾ・ピアノ、オスカー・ニーマイヤー、ジャン・ヌーヴェル、彫刻家のリチャード・セラ、トゥンガ、画家のペア・キルケビーなどの作品も設置されている。 さらに、リチャード・ロングの「Circle of Riverstones」やオノ・ヨーコの「ウィッシュ・ツリー(願かけの木)」、隈研吾の「Komorebi(木漏れ日)」、ショーン・スカリーの「Wall of Light Cubed」など、世界的に最も高い評価を得ている現代建築家やアーティストたちによる数々の作品が、シャトーを包み込む自然にわずかに応答したり、互いに作用し合ったりしている。 そのほか、ダミアン・ハーストがアトランティスにインスピレーションを得て制作、ヴェネツィア・ビエンナーレで発表した作品のうちのいくつかも、展示されている。
Lee Sharrock